第18話

No.17 揃う足並み
2,054
2020/05/10 02:02
幻太郎side
乱数と帝統に押されて合コンとやらに来てしまった
有栖川帝統
あんなよくわかんねーやつなんか忘れて新しい道進もうぜ!
夢野幻太郎
あなたの事はあまり悪く言わないで欲しいですね
有栖川帝統
それはすまねぇ
飴村乱数
まあまあ前を向くってだいじだと思うよ〜
そう言って2人はバンバン背中を叩いてくる

2人が自分を思ってくれているのは十分分かっているが全く乗り気じゃなかった
女の人1
私達超当たりだよね…あのFlingPosseの人達と合コンだよ!?
女の人2
あ!静かに!来たよ…
女の人3
うーわくわくする
飴村乱数
オネーサン!こんにちは!
有栖川帝統
こんちゃ!
夢野幻太郎
こんにちは…
女の人1
今日は合コン受けてくれてありがとうございます!
女の人2
自己紹介から始めましょうか!
飴村乱数
じゃあ僕からいくね〜飴村乱数だよよろしくね! はいだいすぅー
有栖川帝統
有栖川帝統だよろしくな! 幻太郎ー
夢野幻太郎
夢野幻太郎と申します…よろしくお願い致します
女の人達の自己紹介が全く耳に入ってこない

浮かぶのはあなたの笑顔だけ
飴村乱数
皆はどんな人がタイプなの〜
有栖川帝統
飯がうまいやつだな!
女の人2
ええ〜ご飯食べたいだけですよねw
飴村乱数
僕はオネーサンみたいな人達が好きだよ〜
女の人3
えー!嬉しいです!
女の人1
夢野さんはどんな人がタイプなんですか?
夢野幻太郎
ええ…そうですね 小生が生きてきた中で好きになった人が二人いてですね
1人目は近所に住む少しヤンチャな人だった

よく血まみれで帰って来たり、家に誰も居ないからと家に入ってきたり

最初こそは妹のようにしか思っていなかったけれど

いつしか自分が守りたいと思うようになった

しかし自分の都合で急に引っ越さなければ行けなくなって会えなくなってしまった

何年もこの思いを引きずっている時に

2人目の人が現れた行きつけの図書館にいつもいる人だった

本を表情をコロコロ変えながら読んだり、いきなり寝てしまったりする彼女は見飽きることが無かった

決まった場所にいつもいる彼女にもっと近づきたいそんな気持ちで隣の席に座った

そこから毎日話すようになってお付き合いを始めたんですけれど…
飴村乱数
色々あってね!また新しい道に進もうって言ってこの合コンに来たんだよね!
有栖川帝統
てかお前の話長ぇぞ!てか半分嘘だったりしてなw
夢野幻太郎
嘘だったら、いいんですけどねぇ…この話にはオチに近いようなものがあってですね
2人とも名前があなただったんですよ

1人目の苗字は分からないんですが…
飴村乱数
それっておんなじ人だったりしないの?
夢野幻太郎
口調が天と地の差がありましたからねぇ
同一人物だったらおどろきますね
では小生はこれにて
長い話に付き合わされてドン引きしている女性陣を置いてさっさと店を出た
夢野幻太郎
ふぅ…
一息ついて気分転換がしたくてふとある場所を思い出した
夢野幻太郎
まだ夕方ですし行って見ましょうか
そう言って電車に乗って駅へと向かった

プリ小説オーディオドラマ