独歩さんがドアを開ける
そこには…
碧棺左馬刻だった…
わざわざここに来た事に納得が行かなかった
私は少し身を引いた
独歩さんは私の肩を掴んでくれた
まさかとは思ったけどあっちの人格と恋人になってるとは思わなかった
今の私は碧棺左馬刻に気は全くないが
きっと貴方のことなんて知らない!好きじゃない!
なんて言ったら間違いなく傷つけてしまう…
左馬刻と帰るしか無かった
そっと独歩さんの家のドアを閉めた
外に出るといきなり左馬刻が肩を掴んできた
その目は泣いているような気がした
嘘、きっと左馬刻は昔の私の方が好きなんだ
当たり前、だって今の私は左馬刻が魅力に感じる部分も左馬刻に気もない
でもその言葉は純粋に嬉しい
少し気まずい
少しパニックになると意識がとうのいていった
きっと昔の私がくる、もういいかな
左馬刻がこんなに愛してくれるなら
もう今の私は要らないかもしれない
あっちの自分お幸せに…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。