第14話

No.13 諦め
2,167
2020/05/06 00:54
独歩さんがドアを開ける


そこには…
碧棺左馬刻
あなたっ!どこに行ってたんだよ!
碧棺左馬刻だった…
観音坂独歩
碧棺左馬刻?
伊弉冉一二三
なんで君がこんな所に
碧棺左馬刻
ごちゃごちゃうるせぇ俺はこいつを迎えに来たんだ!
あなた
わざわざここに来た事に納得が行かなかった
あなた
なぜそこまで…
私は少し身を引いた
観音坂独歩
あなたさん大丈夫ですか!
独歩さんは私の肩を掴んでくれた
碧棺左馬刻
強引なのは分かってるでもそいつは俺の恋人なんだ
あなた
はあ?!
まさかとは思ったけどあっちの人格と恋人になってるとは思わなかった

今の私は碧棺左馬刻に気は全くないが
きっと貴方のことなんて知らない!好きじゃない!
なんて言ったら間違いなく傷つけてしまう…
あなた
左馬刻行こう…
左馬刻と帰るしか無かった
観音坂独歩
あなたさん!いいんですか…
あなた
本当にお世話になりました!ありがとうございました!
観音坂独歩
また困ったら来てください
碧棺左馬刻
二度と行かせるか!
そっと独歩さんの家のドアを閉めた
碧棺左馬刻
あなた!探したんだぞ!
外に出るといきなり左馬刻が肩を掴んできた

その目は泣いているような気がした
あなた
ごめん、今左馬刻が必要としてる人格じゃない
碧棺左馬刻
そんなの関係ねぇ!俺はお前が好きだって言っただろ!
嘘、きっと左馬刻は昔の私の方が好きなんだ

当たり前、だって今の私は左馬刻が魅力に感じる部分も左馬刻に気もない
あなた
ありがとう
でもその言葉は純粋に嬉しい
あなた
昔の人格と恋人なの…
少し気まずい
碧棺左馬刻
そうだ、嫌だったら無理はさせない
あなた
昔の人格とどこまでしたの
碧棺左馬刻
キスまでだよ!良かったな
あなた
左馬刻…キスは私初めてだった
碧棺左馬刻
悪ぃ
あなた
こんな寂しがる顔しないで…私どうしたらいいか分かんない!
少しパニックになると意識がとうのいていった
碧棺左馬刻
あなた!あなた!
きっと昔の私がくる、もういいかな

左馬刻がこんなに愛してくれるなら

もう今の私は要らないかもしれない

あっちの自分お幸せに…

プリ小説オーディオドラマ