第19話

No.18 シナリオの終わり
2,214
2020/05/10 02:39
あなたside
なんとか砂浜に着いて砂浜に倒れ込む

スカジャンに雑なポニーテール
あなた
あーあ昔の私まんまになってる
体育座りに体勢を整えると同時に


精神の疲労で意識が薄れていった


幻太郎side
駅から歩いてしばらくすると波の音が微かに聞こえる
夢野幻太郎
昔よく来たものですね
懐かしい風景が蘇るあの子と一緒に

ぼうっと歩いているとふと砂浜に何かが見えた
夢野幻太郎
うそだ…ろ
スカジャンに雑なポニーテール

間違いないあの子だ…
夢野幻太郎
幻覚か…あなた
恐る恐る近づくと彼女は寝息をたてていた


あなたside
うっすらと意識を取り戻す
しかし頭が痛くて動けない

ふとこちらに歩いてくる音がする
お兄ちゃん
おやおや寝てしまっていますね
あなた
お兄ちゃん…
間違えないこの声はお兄ちゃんだ

会いたいって思ったら会えるんだ…
もしかして夢かもしれない

ゆっくりと後ろを振り返る
あなた
え、
あなた
幻太郎…
夢野幻太郎
おや…
あなた
お兄ちゃんって…幻太郎って名前?
夢野幻太郎
はいそうですが…なぜ…私は名前を教えそびれていたはず
あなた
全部…記憶繋がった…
その時人格の呪縛から開放された…
夢野幻太郎
小生が好きになった2人の人はまさか…
あなた
幻太郎…昔の私のこと好きだったの、妹だと思ってるものだと
夢野幻太郎
小生が愛したのは生涯あなた1人だけって事ですよね
あなた
うん、聞いて私お兄ちゃん追いかけて引っ越したの…
忘れられなくて、でも場所も分からないのに人格も出来ちゃっててもう会えないと思ってた
夢野幻太郎
人格が2つ…大変でしたね
しかし小生達はまた出会っていましたよ
あなた
そう…私はこれはもう
あなたと幻太郎
運命だよ
夢野幻太郎
もう離れないと誓うよ…過去の後悔も一緒に抱えて歩こう小生はどんなあなたも愛している
あなた
うん
涙が溢れて止まらない
夢野幻太郎
心配しなくていい、君を守るためなら小生は何度だって立ち向かうさ
幻太郎はそっと私の手を取った

2人は涙を浮かべながら夕日が映る砂浜をゆっくりと歩いた



END

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