私…、あれ…。
ばーん!!
「手術は成功しました。
貴女、何故こんなに傷だらけになっているの?」
それは、過去の問題にある
私は昔、うつ病だった。
周りは私の事を嫌いだから、私はいらない
周りは一代目がいれば、私はいらない
そう、思っていた。
しかし、私は違う病気だった。
「死想無恐怖感染症」
「傷血咳鮮血症」
「無気力式記憶力低下睡眠症」
「自傷行為快楽症候群」
…他にも、色々。
ここまで不運なヒロインがいるか、そう思う。
まあ昔から体が弱かった。
記憶力が低下すると一度眠り、その前何があったかも忘れてしまい、その後突然ものなどが一時的に持てなくなる病気
痛いと言う感情そのものがわからなくなり、場合により死に至る病気
自分を傷つけてしまう事により快楽と勘違いしてしまう病気
咳をすると血が出てきて致死率93%の病気があって、この間、その手術をしたのだろう。
成功…か…
元は自分の体。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。