そして4月、
高校入学
私と優太は一緒に私立の高校に進学した。
優太とクラスが離れた上にあまり知り合いのいない高校に進学したから入学早々クラスで1人浮いてしまった。
こんなんでこれから上手くやっていけるかな、なんて弱気になっていた所に
「ねぇねぇ!春野さんだよね?私、森谷咲良(もりや さくら)!咲良でいいよ!これからよろしくね」
と声をかけてくれたのが咲良。
あの時咲良に声をかけて貰えてなかったら今も私は1人でご飯を食べたり学校生活を過ごしていたと思う。
咲良には凄く感謝してる。
でも、、、
でも、、、、、
あの時仲良くなっていたのが咲良じゃなかったら……ってこれまでに何度も頭を過ぎった。
最低だって分かってるけど、あの日のことが今も頭にこびりついて忘れることが出来ない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。