知ってるよ
甘党だけど
コーヒーは好き
ミルクは入れない
ブラックの
私がコーヒーを無理して飲むけど
必ず残すのを知っていて
いつもオレンジジュースを
頼むし残したのは飲んでくれる
私の頭の中には君の
君の思い出があるのに...
なんでよっ
ゆうまと呼びそうになった
でも睨まれた
ゆうまと呼ぶなという目で
きっとはるかを
いじめようと
屈辱を浴びせようと
そう言ったのだろう
焦ってる
優しくなんか言わないで
だって幼なじみなんだよ
幼なじみなんだから...
少しでも私を思い出してよ
そうだった
ゆうまの両親から嫌われてるのに
ここに来ちゃいけないって
ゆうまの両親に言われたのに
私は何回も来たんだ...
今はゆうまと2人っきり...
5分間は短いんだ
コクコクと頷く
我慢出来ずに言った言葉
君を目の前にして
大好きが言えないのは
辛いんだ
君との記憶を取り戻したい
そして
君と大切な時間をまた1から
作りたいんだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!