長尾「 … あなたちゃんのこと。」
ピンポーン
あなた『 … だ、 誰でしょ、』
あなたちゃんは、顔を赤らめてるのを隠すように
インターホンを確認する
ギュッ
長尾「 … 行かんでい。」
長尾「 ここに、おって。」
そういって、俺は
あなたちゃんの腕を掴む
腕を掴んでるだけなのに
心臓の音が鳴り止まないほどにうるさい。
好きな人に触れ合うってこんな気持ちになるんや
嬉しいような、やっぱり辛いような
あなた『 な、長尾先輩、? 』
長尾「 ん、? 」
あなた『 … ほんとに出なくてもいいんですか、?』
長尾「 ん、いい。」
長尾「 俺さ、あなたちゃんのこと好きやで」
長尾「 だからさ、先輩としてじゃなくて、」
長尾「 好きな人として見て欲しい」
長尾「 あなたちゃんが俺のことなんにも思ってないのは知ってる」
長尾「 けどな、少しでもいいから意識してほしい」
長尾「 こんなに近くにあなたちゃんのことを好きな人がいるってこと。」
長尾「 … あ、ごめん。」
長尾「 … 嫌やったよな、、」
あなた『 全然っ、嫌じゃないです、!』
あなた『 長尾先輩が私のことそーやって思ってくれてることが嬉しんです』
長尾「 あなたちゃん…」
あなた『 長尾先輩のことしっかり考えます』
あなた『 ちゃんといい答え出したいんで。』
あなた『 私のこと、待っててくれますか ?』
長尾「 もちろん、」
長尾「 いつでも、待つよ」
長尾「 それほど、本気やから。」
そーやって、素直な気持ちをストレートに言ってくれる
長尾先輩は、すっごくかっこよくて
胸がドキッとした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。