優太 『 え ? 』
優太先輩はスプーンにアイスを取り口を開けたまま
声のした方を向いた
私も同時に声のした方を向いた
? 『 優太だあ ! 久しぶりじゃん !! 』
優太 『 え 、優里亜 .. 』
先輩に優里亜と呼ばれたその女の子は
名門女子高の制服を身に纏い
息を呑むようなストレートヘアーを靡かせ
こちらを見ていた
優里亜 『 わあ 、ほんとに久々だなあ 、 』
優太 『 そうだな 』
優里亜 『 元気してた ?? 』
優太 『 ああ 、うん 、一応 』
優里亜 『 まだ 、バスケ部なの ? 』
優太 『 ああ 、まあ 』
なんだか元気がない先輩を見て少し心配していると
優里亜さんという女の子がこちらを見た
優里亜 『 あ 、ごめん 、デート中 !? 』
あなた 『 え 、いや 、そんなことは .. 』
優太 『 部活の後輩 』
優里亜 『 ああ 、なんだあ 、そうなのか 』
男 『 優里亜 〜〜 』
女 『 優里亜 〜 早く ! 』
優里亜 『 あ 、もう行くね ! ばいばい ! 』
嵐のように過ぎ去って行く優里亜さんを
優太先輩はずっと見ていた
あなた 『 先輩 .. ? 』
優太 『 ん 、あ 、ごめんごめん ! 』
あなた 『 さっきの人 、知り合いですか ? 』
優太 『 ん 〜〜 、なんだろうなあ 、幼馴染って感じかな 笑 』
あなた 『 そうなんですか 、、 』
優太 『 ごめんな 、なんか ! 食べよ食べよ ! 』
私と先輩はその後は何事もなく
二人で仲良くアイスをシェアしながら
食べ 、喋っていた
優太 『 今日はありがとうな 〜 』
帰り道優太先輩は言う
優太 『 待ってたりしてさ 、申し訳ないわ 笑 』
あなた 『 嬉しかったですよ ! ありがとうございます 、先輩 、また連れてってください ! 』
優太 『 ふふ 、おう !! 』
そう言って優太先輩は私を家まで見送って
ばいばいをいって帰っていった
優里亜さん 、、、なんかモヤモヤするなあ 、、
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。