下に降りると相変わらず煩い廉と紫耀の声が
聞こえてきた
廉 『 よっしゃ 〜 俺の勝ち 〜〜 』
紫耀 『 廉 、それはねえだろ !! 』
蒼弥 『 龍斗もそれなしだよ !! 』
龍斗 『 ええ ! いいじゃんか !! 』
母 『 あら 、あなたおかえり 』
あなた 『 ただいまお母さん 』
廉 『 あなた !! なあなあ聞いてよ 、紫耀がさ 』
紫耀 『 あなた 、廉の言うこと全部嘘だからな ! 』
あなた 『 はいはい 、もうちょっと静かにしてね 』
母 『 はい 、晩御飯こっち用意しとくわよ 』
あなた 『 は 〜 い 』
廉 『 あれ 、恭平は ? 』
あなた 『 上で寝てるよ 、廉も紫耀も 、龍斗たちも楽しいのはわかるけど騒ぎすぎ 』
紫耀 『 ごめん 、』
あなた 『 私はいいけど後で恭平にちゃんと謝りなよ 』
廉 『 はあい 、』
私はさっさとご飯を食べ
廉と紫耀と龍斗達は騒いでは
いたもののさっきよりは静かになった
しばらくすると恭平が降りてきた
紫耀 『 あ 、恭平 、さっきはごめんな ? 』
廉 『 俺らうるさくしすぎたわ 、ほんまにごめん 』
龍斗 『 ごめんね恭平くん 』
蒼弥 『 恭平兄ちゃんごめんな ! 』
みんなはちゃんと素直に謝っていた
恭平 『 なんだよ 〜 気にしなくてええよ ? 』
その言葉を聞くとまた廉達は賑やかに
遊び出した
あなた 『 ちょっとは静かにしなさいよ 、、もう 、、 』
恭平 『 大丈夫やで 、おおきにな 』
気づけば隣に恭平がいた
あなた 『 そう 、? 大丈夫 ? 』
恭平 『 おん !! 平気やで !! 』
恭平母 『 恭平 〜〜 ちょっときて 〜〜 』
恭平 『 なに 〜 』
恭平はお母さんに呼ばれてそちらに
向かおうとした
私の隣を通った時
肩に手を置いて耳元で
恭平 『 さっきのなしな 』
と呟いてそのまま行ってしまった
あなた 『 なしって ... 』
廉 『 あなた ? 何話してたん ? 』
あなた 『 え ? あ 、何にもないよ 』
廉 『 そか 、なあちょっとこっちきてや 』
あなた 『 うん 』
廉は昔から感がいいんだよなあ 、、
廉が連れてきたのは庭先だった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!