あなた 『 ただいま 〜〜 ! 』
母 『 あら 、遅かったわね 、おかえり 、紫耀くんもわざわざごめんね 〜 ほらほらあがって 』
紫耀 『 大丈夫ですよ 〜 』
母 『 そうだ !! 』
あなた 『 え ? 』
母 『 明日学校ないよね ?? 』
あなた 『 え 、うん 』
三人で喋りながらリビングに入る
母 『 みんな泊まって行きなよ ! 紫耀くんも廉くんも恭平くんも 』
紫耀 『 え 、あ 、まじですか 』
龍斗 『 まじで ! 紫耀くん達泊まるの !? 』
蒼弥 『 やったあああっ !!! 』
あなた 『 え 、いや 、え ? 』
恭平母 『 いいの 〜 ? わざわざごめんねえ 』
紫耀母 『 じゃあ大人達は私達の家で晩酌でもします ?? 笑 』
母 『 いいわね !! 』
あなた 『 え 、いや 、え ? あ 、お父さんは !! 』
母 『 父さん今日から出張でしょ 〜 』
あなた 『 ああ 、、 』
その後も着々と話が進んで結局全員が泊まることに
母親たちは隣の紫耀の家へ行った
あなた 『 なんでこうなんの .. 』
恭平 『 ごめんな .. ? 』
隣に座っていた恭平が心配そうにこちらを見る
お風呂場からは紫耀 、廉 、龍斗達の騒ぎ声が
あなた 『 ううん 、大丈夫だよ 』
恭平 『 さっきはごめん 』
あなた 『 大丈夫大丈夫 』
沈黙が続く
なんだか気まづくてなにか話そうとした時
またスマホの着信音が鳴り響く
恭平 『 あなたじゃない ? 』
あなた 『 そだね 、ごめん出るね 』
あなた 「 はい 、もしもし ? 」
海人 「 あなた ? ごめん 、こんな遅くに 」
あなた 「 どうしたの 、海人 、声 .. 」
電話をかけて来たのは海人だった
声が小さく震えてて今にも泣き出しそうだった
海人 「 ごめ .. 声 、聞きたくなっただけ 」
あなた 「 .. 本当に ? 大丈夫 ? 」
恭平 『 あなた ? 海人どうかしたの ? 』
隣から恭平が声をかけてくる
海人 「 恭平 ? といるの ? 」
あなた 「 ああ 、うん 、色々あってみんな泊まることになってさ 」
海人 「 紫耀と廉も ?? 」
あなた 「 うん 、そんなことより 、本当に大丈夫 ? 」
海人 「 うん 、いいや 、切るね 、ありがとう 」
あなた 「 ちょ 、海人 ! 」
切れてしまった
あんなに元気がない海人は初めてだった
いつも笑顔で明るくて私のそばで支えて ..
そう 、支えてくれてた 、いつも
メッセージを送っても既読がつくだけで
返信が来ない
嫌な予感しかしなかった
恭平 『 あなた ? どうしたの ? 大丈夫 ? 』
あなた 『 ... ごめん 、ちょっと外出てくる 』
薄々気づいてた
海人が私の事好きだって
今海人が追い詰められて
私に助けを求めたとしたら
今恭平達が近くにいると知って
余計に傷ついたはず
私が一人で行くしかない 、、
あなた 『 大丈夫 、すぐ戻ってくるね ! 』
そう言って家を飛び出した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!