第15話

❤︎
822
2018/08/27 06:06
慌てて家を出たものの海人の居場所がわからない

何回も電話をかけるが繋がらず

取り敢えず海人の家に行ってみる
チャイムを鳴らすと出たのはお母さんだった
あなた 『 あのっ 、海人 、いますか ? すいません 、夜遅くに 』
海人母 『 え 、あなたちゃん 、、海人なら部屋にいたはずだけど ... 』
海人母『 海人 〜〜〜 !! あなたちゃん来てるよ 〜 !! 海人 〜〜 !!?? 』
玄関に入れてもらい海人のお母さんは海人の部屋に

海人の様子を見に行った
あなた 『 お願い .. 居て ... 』
海人のお母さんが部屋に行ったあと直ぐ

騒がしくなり始めた
海人母 『 あなたちゃん 、海人 .. 海人が居ないの ! 』
あなた 『 やっぱり ... 』
さっき電話がかかってきたこと

全てを伝えて海人を探すことになった
私は海人の家で待機しながら電話をかけ続けた
諦めかけた時電話が繋がった
あなた 「 海人 !? 」
海人 「 ん 、どしたの 」
あなた 「 どうしたのじゃないよ 、どこにいるの ? 」
海人 「 わかんない 、どこだろねここ .. 」
あなた 「 冗談言わないでよ ! 」
海人が何か言いかけたその時

男の人たちの声が聞こえ電話が切れた
その晩のことはよく覚えてない

そのまま警察が来る騒ぎになり

私のスマホの履歴から GPS を辿り

海人の捜索が始まった

恭平 、廉 、紫耀も私を心配して駆けつけていて

大変な騒ぎだった
そのまま三日が経った

私達はいつも通り学校に通ったが

当たり前だが誰一人として元気がなかった
その日の学校で

昼休みいつものように四人で

ご飯を食べていると電話が鳴った

私がスマホ画面を見ると

見慣れない番号からだった
不思議に思って電話に出ると

聞き覚えのある声が聞こえた
海人母 「 あなたちゃん ? 海人の母です 」
あなた 「 ... 海人は ! 見つかったんですか ! 」
海人母 「 ええ 、見つかったわ 、今日の放課後病院に来てあげてほしいの 」
あなた 「 勿論 、怪我 、してるんですか ? 」
海人母 「 うん 、、命に別状はないのよ ! 大丈夫 、本人も意識あるし元気よ 、あなたちゃんと話したがってるのよ 」
あなた 「 分かりました 、行きます 」
病院の名前を聞いてそのまま電話を切った
恭平 『 あなた .. 海人 』
あなた 『 見つかったって .. 』
自然に涙がこぼれた

やっと息ができた心地だった
隣にいた恭平は優しく頭を撫でてくれた
恭平 『 よかった .. ほんとに ... 』
紫耀も廉も恭平も 、涙目で 、久々に笑った
紫耀 『 じゃあ今日俺らも .. 』
あなた 『 .. 紫耀達には悪いんだけど 、今日は 、私一人で行ってもいいかな 、お見舞い 』
廉 『 なんで ? 』
あなた 『 ごめん 、、お願い 』
恭平 『 まあ 、海人も一斉に大勢行っても今はまだ 、あれだろ 』
紫耀 『 .. まあ 、あなたがそう言うなら 』
その日の放課後私は急いで病院に向かった

エントランスに入ると海人のお母さんがいた
海人母 『 あなたちゃん 、わざわざごめんね 』
あなた 『 いえ 、ほんとに良かったです 』
海人のお母さんに連れられ海人の病室についた

海人の病室の前で海人のお母さんは話し始めた
海人母 『 海人 、自分では気を使って言わないようにすると思うから 、私が言うね 、海人 、あの日 、大勢の男の人達が私達の学校の女子を襲おうって話をしてたのを聞いて 、あなたちゃんがもし狙われたらって 、、思っていてもたってもいられなくて辞めるように言いに行ってしまって 、そしたら逆に自分が襲われて 、、怖くて逃げて 、あなたちゃんに電話して 、でもやっぱり自分が立ち向かわなきゃって 、、 』
あなた 『 .. もう 、いいですよ 、大丈夫です 』
海人のお母さんは話しているうちに涙が止まらなくなっていた
海人母 『 ごめんね 、、 』
あなた 『 二人に 、、してくれますか 』
海人母 『 ええ 、わかったわ 、しばらくしたら戻るわね 』
そう言って海人のお母さんは外に出た
そして私は病室に入った
あなた 『 海人 .. 』

プリ小説オーディオドラマ