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2021/06/19

第5話

5話
数分後、

私はここがヘリだと言う事に気づき、サッと離れた

『あ、そのっ、すみませんっ!!』

颯「…別に、大丈夫、」

…迷惑だったよね、絶対…

『…準備しなきゃ、もうすぐ着くし…』

と、立ち上がった時、何故かふらっと視界が歪んだ

この時分かった

あの時の揺れはヘリが揺れたのでは無い

私が倒れそうだったのだ、

颯「やっぱり…お前、今日休んどけ、」

『で、でもっ、』

心配…かけちゃうっ、

颯「別に俺一人でもいいし、ここで休憩しとけよ」

この言葉が、私に強く刺さった

俺一人でもいい・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

…私は必要とされてないのかな、

そう思ったら涙が出てきて

止めようと思っても止められなくて

目の前で名取先生が珍しく慌てた顔をしていたけど

寄り添ってくれた後の記憶は無い、

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颯馬side

あいつが急に倒れそうになったから、

俺が受け止められて良かった…なんて思っていた

なのに急に抱きつかれて…

照れないやつ…居るか?

体もちょっと火照ってる感じがする…

なんでさっきまで気づかなかったんだよ…

少しして、離れたあなたは、

もう一度歩こうとした

だけどやっぱり立ちくらみ、

こいつ…風邪引いてる、

颯「俺一人でもいいし、」

その言葉を発したとき

こいつは泣き出して、気を失ってしまった

今日のフライトは、1人になりそうだ、

「着きました、」

颯「了解です、」

いつも通り患者の所へ向かう

別にこんなの…

適当でもいいし、なんて思った、けど

あなた先生こいつのいつも一生懸命やってる姿が思い出して

ダメだ、そんな考えしたら

なんて思えた

テキパキと手当し、別に入院する程でもなかったから返した

俺は急いでヘリに戻った

早くあなた先生の横に座りたい…と思えたから

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目を覚ますと、

見慣れない光景が広がっていた

そして、脇腹位のところに重みがかかって、

片手が暖かった

その光景は病院の天井で、

脇腹の重みは名取先生、

手の温もりも名取先生の手だった

『…名取…先生、?』

私はどれだけ眠っていたのだろう、

先生は全く起きる気配がなかった、

頬をつついたり、頭をふわっと撫でたり…

『…好き、なんちゃって、』

冗談で、告白してみたり……

颯「…ん、」

『あ、先生?』

颯「あ、起きた…」

軽く目を擦りながらこっちを見てくる先生を見たら

可愛いと思ってしまった

颯「お前さ…無理しすぎ、」

『無理…?』

私…至って普通に…

颯「人の病気治す前に、自分見ろ、」

『あ……』

私…自分の事、考えてなかった…

『ごめん…なさい、』

言葉を言うと同時で、

目の前が歪んだ、

颯「ばっ…泣くなって、」

名取先生は、私と手を繋いでいない反対の手で涙を拭った

『だって…』

颯「目腫れるぞ、」

『あ、それは嫌だ…!』

颯「そんな擦るな、普通にこうしたら大丈夫、」

と、軽く私の涙を拭い、ハンカチで軽く拭いてくれた