プリ小説

第9話

ろくわ☆
結局なにも説明されないまま、次の日から魔法学校とやらに通うことになった。


空良
空良
直…!!!
ほんとにどうしたらいいの?!
私魔法なんか使えないって!
直
んん〜と、
お前は魔法族の血が入ってるはずだから…。大丈夫だと思うけど。
え?私に魔法族の血?

そう言って、直が手を胸の前にさしだした瞬間、

パッ

と、木の棒が手の中に現れた。
空良
空良
すごいすごい!
魔法なんて初めてみた…!
直
これ、杖ね。
お前のだから。
空良
空良
えっ!いいの?
直
ちなみにそれ。杖の中でもダントツに高いやつ。校長とあの人が奮発したって言ってた。
えぇ、私なんかにそんな高いものを?!

何を期待されているのか知らないけど、とりあえず受け取っておこう…。
直
それを振って、心で念じるんだよ。まぁ、とりあえずお菓子でも出してみろ。
空良
空良
ええ!呪文唱えたりしないの?!
なんだぁ、ちょっとガッカリ。
直
お前、魔法をなんだと思ってんだか…
私は杖を握りしめ、心で
「お菓子でてこいっ!」
と念じる。



その瞬間


ブワァァッ!
空良
空良
うわぁ!!
すごい勢いでお菓子がでてきた。
チョコレートやグミ、駄菓子もある…!
直
……………お前。
相当な力だな。初めてでこれはすごいぞ…!
空良
空良
ほんと?
杖に念じた瞬間に、からだの中を何かが駆けめぐる感じがした。

これが………魔法?
☞.゚☆。・☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・
空良
空良
た、ただいまぁ…
蒼葉
蒼葉
………空良。
やっぱり…。


魔法界から帰ってきたらもう6時で、廃工場から家まで40分かかったから、7時近くになってしまった。


蒼葉兄さんはとことん心配性だから、絶対に怒られる…!!
空良
空良
あ、あの…ごめんなさい。
蒼葉
蒼葉
…俺もさ、いつまでもこんな過保護じゃダメだってのは分かってるんだよ。
それでもさ、空良がもし何かあったらって心配なの。
空良
空良
……はい、
蒼葉
蒼葉
だから今度から遅くなる時は、必ず連絡を入れること!!
そう言って蒼葉兄さんは私を抱きしめてくれた。
蒼葉
蒼葉
おかえり空良。
空良
空良
えへへ、ただいま!
蒼葉
蒼葉
どこで何してたんだよもう。心配したぞ?
空良
空良
えぇと、ま…、!
やばい!魔法界に行ってたなんて言ったら、今度は頭を心配されちゃう!!

それに直にも、
直
魔法界のことは誰にも言うなよ
って言われたし!!

あぶないあぶない…。
空良
空良
え、と!そう!
部活見学に行ってたんだ!
高校生から何か始めよっかな〜って。
蒼葉
蒼葉
ふぅ〜ん。いいの見つかった??
空良
空良
えぇとねえ、テニスとかカッコイイよね!
蒼葉
蒼葉
そうだね笑笑
結構難しいらしいけど…。
ふぅ、何とかごまかせた!


でもこれからずっと蒼葉兄さんを騙し続けるのは、なんか胸が痛いな。
☞.゚☆。・☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・
私と蒼葉兄さんが初めてあった時は、お母さんが行方不明になった一週間後だった。兄さんは、幼くして母をなくした私に、とても優しくしてくれた。



私が5歳のとき、お母さんは買い物に行くと言って、帰ってくることはなかった。捜索願いを出さなかったので、お父さんは一部の人達からものすごく批判をうけていたけど。お父さんは、

「警察には見つけられないんだよ」


って寂しそうな笑顔で言っていたのを覚えている。




そしてその三年後にお父さんは死んだ。
不慮の事故だったと聞いたけど。
誰も本当の原因は分かっていなかった。



母も父もなくした私に、蒼葉兄さんはこう言った。
蒼葉
蒼葉
空良はお父さんとお母さんの分までちゃんと生きるんだよ。
そうだ。お父さんとお母さんが悲しまないように。
私が泣いてちゃダメなんだ。
笑っていないと心配させちゃう。


そして私は、その日から涙を流すことは無くなったんだ。

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Sora🌦
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