あなた『…ちっ』
社員『…あなたさん?』
無性に腹が立つ。
隣で社員が怯えてて申し訳ない。
芽衣『…先輩』
あなた『…何?』
芽衣『今日用事あるのでお先です…』
すると西畑大吾が浅田芽衣を見る。
大吾『送ろか?』
あなた『…』
芽衣『あ、大丈夫!ありがとう!』
大吾『危ないし気をつけてな』
芽衣『うん、帰ったらメールするね』
何故かいい雰囲気の2人。
その場にいたくなくて部屋を出た。
あなた『…はぁ』
丈一郎『…あれ、あなた?』
あなた『…ちょっと外の空気吸いたくて…』
丈一郎『お疲れさんやな』
丈のこの暖かい感じが好きで
甘えたくなる。
私は歩こうとする丈を後ろから抱きしめた。
丈一郎『…どしたんよ』
あなた『…』
すると丈は振り返って前から抱きしめてくれる。
丈一郎『疲れてんな、今日うち泊まる?』
あなた『…泊まりたい』
丈一郎『たっぷり癒してあげる』
そう言って優しくキスをした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!