あなた『へぇー…ちなみに誰?』
丈一郎『教えんわ』
あなた『えー、まぁいいや』
反応的に大体分かるし。
そういうとこ好き。
丈一郎『西畑大吾っておるやん』
あなた『うん』
丈一郎『気をつけや?』
あなた『…なんで?』
丈一郎『いや…明らかにあなたのこと狙っとるやん』
あなた『ないない』
浅田芽衣狙ってるし。
まぁ、でも間違ってはないかな。
丈一郎『最近芽衣もあいつと仲良いらしいし』
あなた『…嫉妬?』
丈一郎『…ちょっとな』
そう言って少し笑うから
私の心はどんどんえぐられる。
あなた『…あの子のどこが好きなの?』
丈一郎『…なんやろ』
丈一郎『なんか…ほっとけないんよな』
そう言って照れ臭そうに笑うから
私は見たくなくて目を逸らした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。