『…では、お預かり致します』
あなた『…はい』
私はマネージャーに衣装を渡し
そさくさと部屋を出た。
あなた『…』
今日、バー行こうかな。
赤髪の彼の顔が頭に浮かぶ。
芽衣『あの、あなたさん』
あなた『なに?』
仕事を終わらしたであろう彼女が
私のところへ来た。
拳を握っている彼女。
芽衣『…じょ、丈くんと今後2人で会わないで欲しいです…!』
あなた『…は?』
芽衣『…っ』
あなた『意味わかんないんだけど』
芽衣『あなたさん、丈くんのこと好きですよね…?』
あなた『…』
私は一瞬目を見開いた。
芽衣『丈くんの彼女は私なんですっ…迷惑ですっ!』
そう言って彼女は早足で居なくなった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。