芽衣『…やっぱり…そういう関係なんですか…』
あなた『違うのっ』
芽衣『…大丈夫です!誰にも言いませんから!』
そう言って涙を流しながら走っていった。
あなた『…追いかけて』
大吾『…』
あなた『早く』
すると西畑大吾は一瞬嫌な顔をして追いかけた。
丈一郎『あ、おった』
あなた『…丈?どうしたの?』
丈一郎『遅いから迎えに来たわ』
そう言って丈は私の頭を撫でた。
浅田芽衣にするような優しい撫で方。
丈一郎『そや、今日飲みに行かん?』
あなた『…行く』
丈一郎『ふっ(笑)じゃあ行こか』
なんだろ。
嬉しいけどなんかモヤモヤする。
西畑大吾の後ろ姿がずっと頭に残っていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。