第12話

久しぶり‥
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2021/01/09 02:36
あなた 「はーい‥‥かっちゃん!?」


扉を開けると、そこには幼馴染のかっちゃんが立っていた。


え、か、かっちゃんから……女子の方に…!?



爆豪 「うっせぇ、入んぞ」


あなた 「う、うん……。」



かっちゃんは、ズカズカと部屋に入ってきた。











爆豪 「おい、あなた、なんで雄英に来たんだよ」


私が扉を閉めると、かっちゃんは壁にもたれて話し出した。



そりゃ、気になるよね。


だって、いきなり転校してきたんだもん。



あなた 「オールマイトに入って欲しいって言われたから…。」


爆豪 「…!そうか。」


かっちゃんは、オールマイトという言葉に反応した。


今も、好きなんだなぁ…オールマイト。



あなた 「……それだけ?」


爆豪 「悪いか!?」


あなた 「いや……、悪くないけど。」






え、本当にそれだけを聞きにわざわざ?



来てくれたのは、嬉しいけど……。








コンコン




また、お客さんだ。


次は、誰だろう……………。



あなた 「はーい」


私は、かっちゃんにペコっと頭を下げ、玄関に向かう。







爆豪side




爆豪 「!!! 」



俺は、あいつの机の上に置いてある写真立てに目がいく。


あいつの母さん、父さん、おばさんの写真だ。


こいつの母さんと父さん、亡くなってたの
か!?


……だから、引っ越したのか…?


おばさんも亡くなってるじゃないか…

あいつのおばさん、優しかったのにな……

もしかして、それも雄英入学の理由になってるんじゃないか……。




俺は、そんなことを考えた。












あなたside


緑谷 「あなたちゃん!久しぶり!」


扉を開けると、デクくんが手を振って立っていた。


あなた 「デク君!久しぶり!まさか、ここで再会するとは…。入って入って…!」


緑谷 「うん!お邪魔します!」



デクくんは、全く変わってないなぁ……。



デクくんは、私の部屋に入ると目を見開く。


緑谷 「なんでかっちゃんが!?」


爆豪 「あ"?何か、居て悪いかよ」


緑谷 「いや、そういう訳じゃ‥」



かっちゃんとデクくんは、相変わらず仲が悪いようだった。


あの時と全く変わらない。



あなた 「ふふっ、この感じ懐かしいね!」


緑谷 「うん!そうだね!」



爆豪 「……」



そこから、私とデクくんの思い出話が続いた。


かっちゃんは、ずっと黙っていた。




あなた 「まだここにいる?」

緑谷 「僕達が居て良いなら…。」

あなた 「良いよ!楽しいし!!」


爆豪 「……」



思い出話が終わっても、かっちゃんは黙ったまま。


あなた 「かっちゃん?どうかした?」



思い切って、聞いてみる。



爆豪 「無理するんじゃねぇぞ…」





緑谷 「?」


あなた 「??」

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