第115話

いつものように
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2021/01/04 10:23
あなたside


私は、いつものように靴を履き替え、教室に入る。

皆からの視線を浴びながら。


皆に、あんな態度とっちゃったからな…。





昨日、相澤先生と話した。

上から水をかけられた事を言ったら、もう学校側で対処するって。


もう、どうでも良かった。

どうなっても良い。



先生に、この一件は対処してもらう事になった。










私が自分の席に座っても、いつもみたいにお茶子ちゃん達は集まって来ない。

まぁ、そりゃそうだよね。


私は気にしずに、授業の準備をする。











私は、そこでふと思う。




自分の体が重く感じる。


昨日、ずぶ濡れになった後、直ぐ拭かなかったからかな。


風邪引いたかも…………。


あぁ…悪化しませんように…………。








そこに、いつものように奇声を上げながら上鳴くん達が入ってきた。



切島 「おい、上鳴!うるせぇって!」
瀬呂 「今日、いつもよりうるさくね?何かあったか?」


上鳴 「何もねぇよ?ただ、叫びたいだけ!」


爆豪 「朝からうっせぇ、黙れ。」




かっちゃんの声につい反応してしまう。

駄目だな私。


まだ仲直りしてないじゃん。

今はそれどころじゃない。






どうでもいいんだ。


どうでも……………………………。




私は自分にそう言い聞かせた。








芦戸 「やっと終わったぁぁぁぁぁ!」


上鳴 「今日、超長く感じたんやけど!?ギャァァァァァァァァァァァ!!!」


瀬呂「やっぱり、今日、上鳴テンション高いんじゃね?」



放課後になり、一気に教室が騒がしくなる。


私は、お茶子ちゃん達と上鳴くん達が話してる後ろを通り過ぎる。


少し前なら、あの輪の中に居たんだけどね。









そして、私は人気のない場所に向かう。


前にあの女の人に呼ばれた教室。


今日のお昼休み、教科書を取りにゴミ置き場に向かったら、前に私をあの教室まで連れて行ったモブの女の子が私を待っていた。



『今日の放課後に、前の教室に来て下さい。』と。




いきなり何だろう。


逆らったら逆らったで、もっと酷い事が起きると思うから、私は指示の通りに教室に行った。




「来たわね。」



扉を開けると、前と同じように机の上に女の人達が座っていた。

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