第41話

あの話
12,213
2019/07/14 08:23
敵が去った後、皆は教室に戻り怪我がひどかった私とデク君、そしてオールマイトはそのまま学校の保健室に向かった。




私達三人はベッドに寝ている。

あなた 「オールマイト、なんとなく分かってはいましたが……その体…。」

いつものオールマイトとは見違えたやせ細ったオールマイトがいる。


オールマイト 「あぁ…私の体は限界に近づいている………。」

緑谷 「オールマイト…………。」

リカバリーガール 「緑谷くんはもう帰れるかい? 少しここの三人で話がしたくてね。あ、無理はせんくていいよ。」


ん……………?話??なんだろ……

緑谷 「あ!全然!治ったので大丈夫です!
ありがとうございます!!あなたちゃん、じゃあね!!」

あなた 「あ!じゃあね!デク君!!」

デク君は先生達に会釈をしてから保健室を出た。







あなた「えっと…………話って………。」

オールマイト 「前に言ってた【あの話】の事だ。覚えているか?」

あ、そういえば入学前にオールマイトがそんな事を言ってたような………

あなた 「はい………。」

リカバリーガール 「そのあの話に出てくる女の子が……………………島崎さん……あなたの事じゃと私らは考えてるんじゃ。」

あなた 「え………私??」

オールマイト「それは、13年ほど前の話。。。」




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それは13年ほど前、あなたの父母が敵に殺されてしまった後の話になる。

夜中の1:30頃

とあるマンションで大火事が起きた。
炎は激しく燃えていて、消防隊員が全く消火活動が出来ないぐらいだった。

結局、火が全て消えたのが4:00頃だった。
残念な事に住民ほぼ全員が命を落としてしまったのだが、3.4歳ぐらいの少女と少女の祖母だけが軽い怪我だけで済んだのだ。

後ほどの捜査でその二人の周りには、水の跡が残っていたことが分かった。
祖母の話によると、火事が起きて数分経った時、あなたの方を見るとそこだけ光っていて不思議な事が起きており、水が発生したのはその直後だったと言う……………

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オールマイト 「と、言うことだ………。」

あなた 「その女の子が私と言うことですか…?」

リカバリーガール 「多分そうじゃと………」


おばあちゃんから聞いたことはある。
私が小さい頃に火事が起きてその中で私達は生き残ったって。神様が…………お母さん達が助けてくれたんだ って。
もしかしたら、その事かもしれない……。

あなた 「そうだと思います……。おばあちゃんがそんな話をしてくれたと思います。」

オールマイト 「そうか。島崎少女、ありがとう。………その話をしたかっただけなんだ。また話す事があると思うがその時は頼む。」

あなた 「はい…。力になれることがあれば何でもします。 では…………。」

私が帰ろうとしたらオールマイトが慌て始めた。

オールマイト 「あ、この身体のことは皆には言わないでくれ。よろしく頼む。」

あなた 「誰にも言いませんよ!安心してください。」

リカバリーガール 「おだいじに。」


私は2人に礼をして保健室を出た。







?? 「おい、あなた。」

私が靴箱の方に向かおうとすると、後ろから誰かに呼ばれた。振り向いてみると…………




























あなた 「………?!?!かっちゃん…」




かっちゃんが壁にもたれてこっちを見ていた。

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