敵が去った後、皆は教室に戻り怪我がひどかった私とデク君、そしてオールマイトはそのまま学校の保健室に向かった。
私達三人はベッドに寝ている。
あなた 「オールマイト、なんとなく分かってはいましたが……その体…。」
いつものオールマイトとは見違えたやせ細ったオールマイトがいる。
オールマイト 「あぁ…私の体は限界に近づいている………。」
緑谷 「オールマイト…………。」
リカバリーガール 「緑谷くんはもう帰れるかい? 少しここの三人で話がしたくてね。あ、無理はせんくていいよ。」
ん……………?話??なんだろ……
緑谷 「あ!全然!治ったので大丈夫です!
ありがとうございます!!あなたちゃん、じゃあね!!」
あなた 「あ!じゃあね!デク君!!」
デク君は先生達に会釈をしてから保健室を出た。
あなた「えっと…………話って………。」
オールマイト 「前に言ってた【あの話】の事だ。覚えているか?」
あ、そういえば入学前にオールマイトがそんな事を言ってたような………
あなた 「はい………。」
リカバリーガール 「そのあの話に出てくる女の子が……………………島崎さん……あなたの事じゃと私らは考えてるんじゃ。」
あなた 「え………私??」
オールマイト「それは、13年ほど前の話。。。」
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それは13年ほど前、あなたの父母が敵に殺されてしまった後の話になる。
夜中の1:30頃
とあるマンションで大火事が起きた。
炎は激しく燃えていて、消防隊員が全く消火活動が出来ないぐらいだった。
結局、火が全て消えたのが4:00頃だった。
残念な事に住民ほぼ全員が命を落としてしまったのだが、3.4歳ぐらいの少女と少女の祖母だけが軽い怪我だけで済んだのだ。
後ほどの捜査でその二人の周りには、水の跡が残っていたことが分かった。
祖母の話によると、火事が起きて数分経った時、あなたの方を見るとそこだけ光っていて不思議な事が起きており、水が発生したのはその直後だったと言う……………
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オールマイト 「と、言うことだ………。」
あなた 「その女の子が私と言うことですか…?」
リカバリーガール 「多分そうじゃと………」
おばあちゃんから聞いたことはある。
私が小さい頃に火事が起きてその中で私達は生き残ったって。神様が…………お母さん達が助けてくれたんだ って。
もしかしたら、その事かもしれない……。
あなた 「そうだと思います……。おばあちゃんがそんな話をしてくれたと思います。」
オールマイト 「そうか。島崎少女、ありがとう。………その話をしたかっただけなんだ。また話す事があると思うがその時は頼む。」
あなた 「はい…。力になれることがあれば何でもします。 では…………。」
私が帰ろうとしたらオールマイトが慌て始めた。
オールマイト 「あ、この身体のことは皆には言わないでくれ。よろしく頼む。」
あなた 「誰にも言いませんよ!安心してください。」
リカバリーガール 「おだいじに。」
私は2人に礼をして保健室を出た。
?? 「おい、あなた。」
私が靴箱の方に向かおうとすると、後ろから誰かに呼ばれた。振り向いてみると…………
あなた 「………?!?!かっちゃん…」
かっちゃんが壁にもたれてこっちを見ていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。