第70話

番外編 【夏祭り】
8,614
2019/10/08 00:12
PM 18:30



初めて着る自分の浴衣姿に戸惑いながらも皆がいる神社に向かった。

ピンクのお花が散りばめられてる浴衣。

髪型はゆるいお団子。

やっぱり、お祭りだったらちゃんとしないと!





神社には、たくさんのお店があってとても楽しそうだった。

あなた 「うわ、人たくさん…………」




麗日 「あ!あなたちゃーん!!」

声が聞こえる方を見ると、お茶子ちゃん達が手を振っていた。


芦戸 「あなたちゃん!さっきぶり!!」

葉隠 「え、さっき?」

芦戸 「さっきちょっと遊びに行ってたんだぁ!」

あなた 「そうなの!三奈ちゃんありがと!」

芦戸 「いいえー! ってさ、浴衣可愛すぎない?!」

麗日 「ほんとそれな?!可愛すぎだ……」

葉隠 「爆豪くんの反応はぁぁぁ」??


いつものはしゃぎ組3人は、かっちゃんの方を見る。


私も見てみると、かっちゃんがバッチリこっちを見てた。




かっちゃんの浴衣はシンプルだけどかっこよかった。

もともとかっちゃんってかっこいいからな……。



お互い顔を真っ赤にして、目を逸らした。

恥ずすぎる………………………


切島 「おい!爆豪!何照れてんだよ!!」
爆豪 「は?!照れてなんかねぇわ!!」

上鳴 「かおが赤いのは気のせいかい??」

爆豪 「だまれ!アホ面!!!!」


男子ではそんな話をしてる。



麗日 「じゃあ、1−A!お祭りLet's ごー!」






芦戸 「見てみて!このカチューシャ可愛くない?!」


三奈ちゃんが指差した方を見ると、花の冠みたいなカチューシャが売ってあった。



蛙吹 「そうね!」

葉隠 「本当だ!皆で、お揃いで買わない?」

あなた 「いいね!買お買お!!」


てことで、女子みんなでお揃い買いました!


麗日 「みんな、可愛い!!写真撮ろーー!」

耳郎 「写真!?うち、無理だわ。」

八百万 「耳郎さんも、入りましょうよ。」


そう言って、やおももが耳郎ちゃんを引っ張って来る。

ほんっとこの2人、平和だわ。


麗日 「はい!チーズ!!」



パシャ




葉隠 「そういえばさ、なんで写真撮るときチーズって言うんだろ……」

あなた 「た、確かに…………」


そんな他愛もない話をしたり、屋台で食べ物買ったりどんどん時間は進んでいく。


そういえば、もうすぐで花火の時間じゃん。

男子たちともいつの間にか別れてるし笑

一緒に来た意味じゃんwww


お茶子ちゃん達とも見たいけど、心の奥ではかっちゃんと一緒に見たかったな………



なんて!!

そんなのむr………………………………









私は今自分がどんな状況に置かれているのか全く分かっていなかった。












皆とはぐれちゃいました。




こんな人が多い中、皆を見つけるのは大変だ。




どうしよう……………



?? 「ちょっと、そこのお姉さん1人で来たのぉ?」



後ろから声をかけられたので振り返ってみると、

わわ、、これはやばいやつ……………

見知らぬお兄さん3、4人が私の周りに集まってきた。


あなた 「ち、違います…」


モブA 「うわっ、俺好み♡」

モブB 「ちょっとだけ!!ね?」


お兄さんは私の肩をガシっと掴んできた。

結構、痛い……………。

あなた 「や、やめてください……!!」


モブC 「そんな怖がらなくて良いよー」


そう言って、私の頬に手を近づけてくる。

私は、怖くてぎゅっと目を瞑る。













かっちゃん………………………!!!













??? 「おい、お前らこいつから手離せや。」



知ってる声。

私は慌てて目を開ける。


すると、目の前にはさっき触ろうとしてきたお兄さんの手を掴んでるかっちゃんがいた。


あなた 「かっちゃん…………!!」

モブA 「は?お前何者だよ。今から俺らはこの子と遊ぼうと…」

モブD 「お、お前らやめとけ!こいつ、雄英の奴だよ!!1位取ってたやつ!!」

モブB 「うわ!爆豪じゃん!!」


爆豪 「俺の名前呼ぶなや、うっせぇ、さっさとどっか行けや。あ?」

モブA 「は、はい…………!!!」


お兄さん達は、走ってどっかに行ってしまった。



爆豪 「あなた、大丈夫k…………」


私は、かっちゃんが振り向くと同時に抱きついた。

あなた 「怖かった…………ッッ!!」

爆豪 「……………わりぃ、遅かった……」

あなた 「ううん………ありがとう…………」

かっちゃんは優しく頭を撫でてくれた。









かっちゃんなら助けに来てくれると思ってた。

でも、怖かった。

来てくれたとき、ほんとに力が抜けた。



かっちゃんは、ほんとに良いヒーローになる。

私は思った。




爆豪 「……ちょっと来い。」

あなた「………?う、うん……」

私はかっちゃんに引っ張られ歩いた。












爆豪 「ここ、座れ。」


私は言われたとおりに座る。

あなた 「ここ、何もないよ………?皆は?」





連れて行かれた場所は祭りの会場と少し離れた

人気のない静かな神社。



爆豪 「あいつらにはちゃんと言っとる。」


私は何も状況を掴めない。









そこからも何も起きることはなく二人はベンチに座ってるだけ。

これは聞かなきゃ。早く行かないと皆が待ってる。


あなた 「あ、あのさ……かっちゃ…」




すると、とても大きい音が鳴り響き、空が明るくなった。

空を見てみると、、、





あなた 「うわぁ………!綺麗!!」


空には花火があがっていた。

私は自然と立ち上がる。

爆豪 「綺麗だな…………」








え、これってまさか………………



あなた 「これ、見る為に………?」






爆豪 「………あいつらとより、お前と見たかった。」

あなた 「…!!」



なにそれ………嬉しすぎる……………






あなた 「ありがとう……………!」


爆豪 「………おう、」












ここで見た花火は絶対に忘れない。

かっちゃんとの大切な思い出。

今日1日、本当に楽しかったな。






今日でかっちゃんをもっと好きになった。
















「 大好き 」



















「 俺もだわ 」









貴方と出会えて良かった










空では夏祭りを彩る花が咲いている

みんなを笑顔にする魔法のようだ





私の隣にはもっと笑顔にしてくれるヒーローがいる







それは





















私の大好きな人





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作者
作者
番外編【夏祭り】 終わったぁぁぁぁぁ✨

もう10月なのに………ほんっとすみません💦

それも長すぎる……………
最後の終わり方なんじゃそれって感じ笑笑笑笑

ほんとうにごめんなさい!!!



次の話からは本編に戻ります!
体育祭が終わった日の話です✨

よろしくお願いします💓

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