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第1話

7つの料理
4,907
2022/10/08 10:47
食堂に着き、お茶子ちゃん達を探す。

どこだろ…………。


お茶子 「あなたちゃん!こっちこっち!」


探していると、此処から少しした所に皆が座っていた。


お茶子ちゃんが手を振ってる。




あなた 「ごめん…!遅くなっちゃった…!先に食べてて良かったのに!」


机には、まだ手のつけられていない料理が7つあった。

私の分の料理まで取ってきてくれていた。



葉隠 「そんなの無理に決まってるじゃん!」


芦戸 「皆揃って食べなきゃ!!」


あなた 「ありがとう…!ほんとに……。」


蛙吹 「さ、食べましょ食べましょ。」



私は、空いていた響香ちゃんの隣に座る。




葉隠 「いただきます〜!!」


皆で手を合わせて、それぞれのご飯に箸をつける。



芦戸 「やっぱり、このカツ丼最高ッ!!」

八百万 「芦戸さんは、最近そのカツ丼を食べていらっしゃいますね!」


芦戸 「すっごい美味しいんよ〜!!」


三奈ちゃんが、一口で大量のご飯とカツを頬張る。

その姿に、思わず笑みが溢れてしまっていると、


耳郎 「ねぇ、あなた。左の頬赤いけど、どうかした?」

響香ちゃんが私の左頬を指差しながらそう言った。


麗日 「あ、ほんまや!大丈夫?何かあった?」


あなた 「え…な、なにもな…」


芦戸 「まさは、はっきの女の子になにはさへた?!」

慌てて否定すると、まだカツを飲み込めていない三奈ちゃんが聞いてくる。




う……図星。




あなた 「…大丈夫だよ!ここに来る時に急ぎすぎて角曲がり切れなくて壁に衝突しちゃって……!」



私は「ほんとドジだよね…」と、頭を掻きながら笑ってみせる。



耳郎 「なら良いんだけど…。」





ずっと心配してくれてたのに、これ以上心配かけたくない。


迷惑をかけたくない。




葉隠 「何かあったら直ぐに行ってね?!」



あなた 「うん…!ありがとう…!」






私はその場しのぎの微笑みを皆に向けた。


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