第142話

目覚ましい成長
2,428
2021/12/21 09:00
敵 「なんか面白そうなガキが飛び出して来たなァ!!」



ヒーロー「君!危ないぞ!!!ヒーローか?」




私が敵に近づこうとすると、ヒーローが私を止めた。



ヒーロー達もお手上げ状態って事?




………でも、そんなの関係ない。










絶対にあの子を助けるんだ。





あなた 「いいえ、まだヒーローじゃありません。」


ヒーロー「なら辞めとけ!こいつは、力が半端なく強い!!俺らでも手こずってるんだ。」




あなた 「辞めません。戦います。」


ヒーロー 「なっ!!!!」



ヒーローは、驚いた表情を見せる。





バックドラフト 「悪いね!この子、今僕の所に職場体験来ててさ!」


ヒーロー 「バ、バックドラフトさん!!!」




すると消火活動中のバックドラフトが、大声を出してヒーローに話しかけた。



バックドラフト 「この子、一回決めたらそう簡単には折れないよ〜!」




そう言って、バックドラフトは私にウインクをする。



こういう時にまで、イケメン対応なの本当凄いわ…。








私はバックドラフトの声に後押しされて、巨大敵に
一直線に走り出す。




敵 「一人で突っ込んでくるなんて、バカだなァァ!!!」




敵は、大きく腕を振るった。



あなた 「 単純すぎ。



私はジャンプをして攻撃を避けると、敵の腕に着地しそのまま子供がいる反対側の腕の方向に向かって思いっきり飛ぶ。



敵 「俺の一撃をかわした…??なら、これでも喰らえェェ!!」



敵はもう一度腕を大きく振って、攻撃しようとしている。



多分、先程の攻撃よりも遥かに強い一撃だろう。





私は今、ジャンプをして飛んでいる為、そんな直ぐには素早い動きは出来ない。




背後から迫ってくる巨大な腕。攻撃。










私は、目を瞑って呼吸を整える。






全神経を研ぎ澄ませる。







あなた 「一点に集中させて…。






敵 「ハハッ!死ねェェェェ!!!!」



子供 「姉ちゃん!!危ない!!!!!!」







巨大腕が当たる直前。






私は、掌を後ろにして水を放出させた。





そして、水を敵の腕にまとわりつかせた。





敵の腕は、そこから前には動かない。







あなたは、職場体験での課題であった水圧の増圧、且つ自由に動かすという2つをクリアしたのであった。







敵 「水が纏わりついて、動かない……!?!?」









バックドラフト 「ハハッ!!……アクアちゃん…
成長しすぎ!!!」












そこからは、一瞬だった。



敵が動けない間に子供を救出し、他のヒーロー達に
よって敵は拘束され、マンションの火災も消火された。








この事件は、ヒーローの卵・アクアの活躍によって
無事に終わった。

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