気がつくと私はベッドで寝ていた。
??? 「気づいたかい?少女よ」
そして、目の前には、
2本の触角のような前髪、ボディービルダーのようなマッチョボディの人が立っていた。
私は瞬時にその人が誰かを理解した。
あなた 「は、はい…って、オールマイト!?」
オールマイト 「いかにも!HAHAー!」
No.1ヒーロー・オールマイト
彼の存在そのものが犯罪の抑止力になっているといわれる「平和の象徴」。
そんな人が、何で私の前に…………?
あなた 「あの‥‥何でオールマイトが私の前に…。まず、ここはどこなんですか‥‥?」
聞きたい事が沢山ありすぎる。
オールマイト 「ここは、雄英高校の保健室だ。 私が通勤中に少女が倒れているのを発見し、そのままここに連れてきたって訳だ」
頭が全然働かない。
何が何だか全く分からない。
あなた 「私が倒れていた‥‥? 」
たしか私は、家を出て学校行こうとして、それで……火事を見て個性を使った。
…………………あ!!!!
あなた 「あっ、火事はどうなりましたか!?あの子供は大丈夫なんですか!!?」
途中で記憶が途絶えている為、あの後どうなったのか私は知らない。
どうなったのか聞かないと………。
オールマイト 「大丈夫だ。火事は奇跡的にも雨が降ったため大事にならずに済んだし、けが人はいたものの死亡者などは出ていない。」
あなた 「良かった‥‥‥。」
本当に良かった………。
オールマイト 「…もしかして、君が雨を降らせたのか‥‥?」
私の態度に表れていたのか、オールマイトはそんな事を聞いてきた。
あなた 「!?何で分かるんですか…!?」
オールマイト 「やっぱり、そうなのか。その
反応でも分かるし、あの話からすると‥」
流石プロヒーロー。
何でも、お見通しだな………。
それより気になったのは、
あなた 「あの話とは‥‥?」
オールマイト 「いや、何もない。いずれ分かることだろう。」(ほんとにこの少女が‥‥)
あなた 「……………?」
あの話………?
何だろう……………。
あの話‥‥…………。
これは13年前ほどに起きた話。
しかし、これを話すのはまただいぶ先の話‥‥
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!