扉の前に、息を荒くしたかっちゃんが立っていた。
「………!」
あなた 「……かっ…ちゃ…ん?」
女の人は、かっちゃんを見ると慌てて私から手を離す。
私は足に力が入らずそのまま崩れ落ちる。
でも、寸前の所でかっちゃんが支えてくれた。
「ば!爆豪くん…!?」
爆豪 「クソの分際で喋んじゃねぇ!!」
かっちゃんは、女の人達を睨む。
女の人は一瞬怯む姿を見せるも、再び口を開ける。
「…こいつが悪いのよ!私達の爆豪くんをとったのよ!? この学校に入る為に厳しいテストも受けずに途中から来たくs 」
爆豪 「ア"? 今、何つった、お前。」
頭がぼーっとしてて、何を話しているのか分からない。
だけど、女の人が何か言った後、かっちゃんがただならぬオーラを出したのを私は感じた。
爆豪 「てめぇ、誰の女に手出してるか分かってんのか?」
かっちゃんは私を近くの椅子に座らせると、女の人の方の元に向かって歩き出した。
女の人はかっちゃんの圧に押されているのか、少しずつ後退っている。
爆豪 「これ以上、あなたに近付くな。近付いたら………分かってるよなァ?あ"?」
そう言って、手からバチバチと火花を散らす。
「わ、分かったわよ!……行きましょ。」
そこからはあっという間で。
女の人は仲間の人を連れて、そそくさと教室を出て行った。
その日を境に、私への嫌がらせは無くなった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。