第84話

雄英の人
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2020/04/07 06:45
あなた 「はぁ…………疲れた………。」



皆と別れたあと、私は見たいものも見つからず只々ショッピングモールを歩いていた。


そして、今はベンチに座って一休みしている。



後ろには大きい木が植えられており、生きてるって感じがする。

この木はショッピングモールの象徴みたいだ。

オールマイトみたいに。




子供 「うわぁ!この木でかーい!すごーい!」


小さい子供が目を輝かせて木を見てる。







私もいつか…………………

こんな風に誰かを笑顔に出来るヒーローに………












?? 「おぉ、雄英の人だぁ………!前の体育祭見たよ見たよ…!雨降らしてた人だよね?」


私が後ろの木を見ていると、誰かに声をかけられる。

雨降らしてた人って事は、私だよね?




あなた 「はい…!そうです…見て下さってたんです…ね……、、?!」




声をかけてくれた人を見ようと振りかえった瞬間、私は怖さのあまり声も出せなかった。

体の震えを止める事も出来なかった。












死柄木 「勿論だよ、見るに決まってるだろあなた。」











今、私の目の前に敵がいる。

USJ襲撃事件の時にいた、手だらけの人

────死柄木弔が。
死柄木は、にやりと笑うと私の隣に座ってくる。



あなた 「な、何しに来たんですか…。」

死柄木 「何って、あなたと話がしたくて来たんだよ。結構苦労したんだからな。」




怖い怖い怖い。

怖くてまだ手が震えてる。




なんて?私と話がしたくて来たの…?ここに?





私は今、一人だ。

助けを求める事は出来るけど、そんな事したら絶対に周りの人達が被害に遭う。




私が何とかしなくちゃ。







あなた 「その話って何ですか…?」


死柄木 「早速本題か。悪くないな。」





死柄木は、私の方を見て思ってもなかったことを言う。






















“ お前の本当の姿知りたいか? ”

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