相澤 「おい、ここは入っちゃだめな所だ。お母さんはどこだ?」
?? 「お母さん、いません…」
門の少し入った所で先生と男の子が話していた。
爆豪 「なんだ、あいつ。」
あなた 「…………………」
爆豪 「………あなた?」
あなた 「え?…あ、何もないよ。」
爆豪 「…………………………そうか。」
なんか、あの子知ってる………………
でも結構昔な気がするから誰かは…………
そう考えてると、男の子がこっちを見て顔を明るくした。
?? 「お姉ちゃん!!」
お姉ちゃん??
私とかっちゃんはふたりで後ろを見る。
でも、後ろには誰もいない。
じゃあ、あの男の子は誰を見て…………
相澤 「おい、学校は立入禁止だ。今すぐ出ていけ。」
そんな先生の言葉も無視して、
男の子はこっちに走ってくる。
?? 「あなたお姉ちゃん!!」
え、私?!
でも、呼ばれた瞬間昔の記憶が蘇る。
あなた 「……………渚…?」
渚 「お姉ちゃん!!」
男の子は、私の目の前に来る。
あなた 「…渚…………なの?」
渚 「そうだよ!!」
今、私の前には私の弟 ──────島崎渚がいる。
会うのは本当に久しぶり。
11年ぶりぐらいかな…………
あなた 「元気でよかった…………!」
渚 「お姉ちゃんこそ!!」
相澤 「島崎、こいつは………」
先生が、私達を見て驚いた顔して聞いてくる。
あなた 「あ、すみません……私の弟です。」
爆豪「は、弟?!お前、いたんかよ。」
あ、そっか。かっちゃんにも言ってなかったか。
あなた 「う、うん……ちっちゃい頃に別々に暮らしてたんだけど………」
相澤 「いきなり、門の前で叫ぶから何事かと思った。」
あなた 「そ、そうなんですか?!ちょ、渚謝って!」
渚 「す、すみません………」
渚は、ペコっと頭を下げる。
相澤 「はぁ、、まあ部外者じゃないから良い。」
渚「ありがとうございます!」
よかったよかった…………………
そう思ったけど、一つ気になる事が、
あなた 「ねぇ、渚? なんで私の場所分かったの?」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。