第78話

忘れられない1日
7,035
2020/03/30 03:41
あなた 「失礼しました。」



職員室の扉を閉じる。


無事、先生にも許可を貰って私は寮に向かう。


渚、すごい喜んでたなぁ………。





なんか色々な事がありすぎて忘れてたけど、今日体育祭だったんだなぁ………。





本当に色々な事があった。




かっちゃんと代表で宣誓をしたり、

熱中症なっちゃったけど障害物競争に出て、

三菜ちゃん達とリレー出て一位になって、



かっちゃんに告白されて、



渚、おじいちゃんに会って…………





忘れられない1日だった。





私、かっちゃんと…付き合ってるのか……。

恥ずかしい恥ずかしい!!!

喋りづらくなるじゃん…!









……………ん?お茶子ちゃん達が言うには打ち上げもあるんだよね??

帰ってからだよね?







遅刻だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!








あなた 「はぁ………はぁ……。」


麗日 「あ!あなたちゃん!」

葉隠 「おかえり〜!!」

芦戸 「そんな急いでどうしたの?」


三菜ちゃん?どうしたの?って……?


あなた 「え?打ち上げがあるからって…。」


芦戸 「あぁ!まだ大丈夫!男子達帰ってきてないから!」

麗日 「男子達遅いなぁ……。」



こんな走らなくても良かったのね………。

そういえば、、


あなた 「…渚は?」


蛙吹 「爆豪ちゃんが連れてた子かしら?その子なら爆豪くんと一緒に上に行ったわよ。」

葉隠 「あの子あなたちゃんの弟なんだってね!」

麗日 「超可愛かった〜!!」


耳郎 「そういえば、爆豪なんか機嫌悪かったよ?」

八百万 「何かありましたの?」



やっぱり…。私だけじゃなかったんだ。


あなた 「それが、私も分からなくて…。何かやらかしちゃったかな……?」

葉隠「あとで聞いてみようよ!」


透ちゃんが、ぶんぶんっと音が聞こえるぐらい手を振ってる。


あなた 「そうだね…!!」







上鳴 「皆、お待たせ!色々買ってきたぜ!」

芦戸 「男子!遅いよ!!」



上鳴くん達が結構の袋を持って帰ってくる。


切島 「わりぃ!上鳴が これも! あれも! とか言って中々レジ出来なかったんだよ!」



あなた・耳郎・麗日「想像つく………。」





八百万 「皆さん!早速準備をしましょう!」


切島 「おう!」

麗日 「お〜!!!」


やおももの言葉で皆がどんどん動き出す。



壁にデコレーションしたり、ご飯やお菓子を出したり皆の明るい声が飛び交う。


私も手伝いたい所だけど………



あなた 「お茶子ちゃん、ごめん!ちょっと渚の所行ってくる!すぐ準備手伝うから!」

麗日 「わかった!あ、その渚くんも誘ってほしい!渚くんの歓迎パーティーも含めるから!」


なんと………歓迎パーティーだなんて………


あなた 「ありがと!!」










多分、かっちゃんは私の部屋に渚を連れて行くはず。

私は自分の部屋に向かう。



部屋に入ると、思った通り渚がいた。




渚 「お姉ちゃん!」

あなた 「先生に許可もらったよ。ここ住んでいいって!」

渚 「やった!お姉ちゃんの友達、すごい優しそうな人達ばっかりだった!」

あなた 「そうだよ!あ、それでね?今から、今日の体育祭の打ち上げと渚の歓迎パーティーするんだけど、来ない?」


渚 「僕の歓迎……パーティー…?」


渚は目を見開いて私を見つめる。


あなた 「そう!皆が考えてくれたの!」


渚 「行く!行きたい!」


ぴょんぴょん跳ね上がる渚。

すっごい喜んでる。



あなた 「よし!じゃあ、行こっか!」

渚 「うん!」


私達は手を繋いでエレベーターに乗る。




あなた 「そういえばかっちゃんは?」


渚 「? あのお兄ちゃんなら、僕を部屋に連れてってくれた後、自分の部屋戻るって行ってたよ? なんか落ち着きなかった気がするけど…。」


渚まで言ってる。



何かあったんだ。おじいちゃんと話したあとからだよね。

あの秘密の話、本当、何なんだろ………。



あなた 「そっか………。出来れば聞いてみるね。」

渚 「うん!」





麗日 「あ!来た!渚くん!!」

葉隠 「ちゃんと見たらあなたちゃんに似てるなぁ……。」


切島 「え?!あなたの弟?!いたのか?!!」


男子たちは驚いた顔で渚を見てる。

そりゃそうだよね。言ってなかったんだもん。




その男子達の中に、かっちゃんもいた。


打ち上げは来たんだ。 よかった………。




渚 「島崎渚です!よ、よろしくお願いします!あと、僕の為に歓迎パーティー…ありがとうございます!」

葉隠 「全然!というか、敬語外そ?」

芦戸 「あなたちゃんと同じだ笑笑」


あなた 「三菜ちゃん!そりゃ初対面の人にタメ口はしないよっ!!」

切島 「 俺、敬語してるつもりが語尾 "っス!" だから渚が羨ましいわ!ちゃんと敬語使えるって!」



微笑ましい光景に皆の顔が緩む。




瀬呂 「あれ?委員長は?」

緑谷 「飯田くんなら家の用事で体育祭も途中で抜けてたよ!」

切島 「委員長不在の打ち上げかぁ……。」


八百万 「だから、私、八百万百、精一杯頑張らせて頂きますわ!」



やおもも、すごい張り切ってる……。



プリプリしてて可愛い…………。






芦戸 「頑張れ!やおもも!」

上鳴 「よっ!副委員長!」

















八百万 「それでは1年A組の体育祭打ち上げ、渚さんの歓迎パーティー、始まり!ですわ!」

プリ小説オーディオドラマ