む、無理するんじゃねぇぞ………?
え、いきなり…………?何が?
あなた 「いきなりどうしたの?」
爆豪 「…いや、何でもねぇ………」
あなた 「そう……。」
絶対何かあるじゃん。
でも、聞きづらい雰囲気。
沈黙が続く。
緑谷 「…あ!そういえば、明日、あなたちゃんは体力テストじゃない?」
沈黙を破って、デクくんが話題を出してくれた。
あぁ、デクくんありがとう…………!
それにしても、体力テスト………?
あなた 「え!?何それ聞いてないんだけど‥」
緑谷 「僕達も前にやったよ!まあ僕は最下位だったけどね………。」
そう言って、デクくんは苦い笑みを浮かべる。
あなた 「そうなんだ‥」
体力テストか……何をするんだろう…。
楽しみだな…!
と、いきなり眠気が襲ってきた。
今日、色々ありすぎて疲れたのかも。
あなた 「私、そろそろ寝ようと思うから、もう良いかな?」
爆豪 「……おう。」
緑谷 「良いよ!長々とごめんね!?」
あなた 「大丈夫!じゃあ、おやすみなさい…!」
緑谷 「おやすみ!」
爆豪 「‥‥ん。」
私は、扉を閉めてベッドに寝転がる。
ほんとにかっちゃんどうしたんだろう‥……。
デクくんが来た後から、全然話さなくなってたし……
デクくん、入れちゃ駄目だったのかな……?!
ごめんなさい、かっちゃん………。
あなた 「寝よっと…………。」
とりあえず寝よう。
明日も朝早い。
私は、布団を被って、眠りについた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。