蓮「先生、おはよ」
あなた「あ、おはよー」
深「あなた先生ー、先に帰るなんて酷くないですかー?」
あなた「すみません、可愛い子犬についてってたら迷子になっちゃって」
蓮「……」
深「犬って可愛いっすよねー元気いっぱいな感じが」
あなた「そうなんですよねー!」
蓮「……」
あなた「あ、目黒くん早く教室に行かないと授業に遅れるよ?」
蓮「……はーい」
誰が子犬だよ
腹立つ…
でも先生、今日指輪してなかった。
やっぱり恋人となんかあったんだな…
あー気になる。聞きたい。
(先生さようならー)
あなた「さようなら~また明日ね」
蓮「うわ、…もー…?物件情報?」
あなた「あ、うん引越しするから」
蓮「先生って結婚するんでしょ?なんでワンルーム?」
あなた「……」
蓮「彼氏と上手く行ってないの?」
あなた「目黒くんには関係ないよ」
蓮「……」
あなた「じゃ、気をつけて帰ってね」
蓮「……浮気でもされた?」
あなた「!ちがうし」
蓮「図星でしょ?」
あなた「ちがうし!」
蓮「じゃあ先生も、
俺と浮気しようよ」
あなた「馬鹿なこと言わないで」
先生の手を引っ張って近くの誰もいない教室に入って抱きしめる。
蓮「…俺と浮気しようよ」
あなた「はなして…っッ」
蓮「チュ…俺はずっと先生に、こうしたいって思ってた。だからやめないよ」
あなた「……」
やっぱり先生の顔は真っ赤。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!