蓮「え……今なんて」
あなた「子供が出来たの。妊娠3ヶ月目だって」
蓮「……」
あなた「…安心して、照の子供だよ」
蓮「え……」
あなた「…うっすらそうかなって思ってたんだけど、病院で10週目って言われて確信した。照の子供だって」
蓮「…俺の子供である可能性もあるよね?」
あなた「…ないよ、だってちゃんと避妊してくれてたし…」
蓮「……先生、俺学校辞めて働くから!一緒に育てよう」
あなた「…今どき中卒じゃどこも雇ってくれないよ…」
蓮「先生!」
あなた「…照と結婚して、子供を育てる。決めたの」
蓮「……そんなのいやだ…先生!俺の気持ちはどうなんの?!
先生を好きな、俺の気持ちは?」
あなた「つわりが酷くて休んでばかりだから私はもうすぐ辞めるから
…さようなら、目黒くん…」
蓮「……」
あなた「…さようなら…」
頭が痛い
先生が妊娠したって言う衝撃と
俺は捨てられるっていう現実と
あー吐き気がする。
何でも勝手に決めてさ
結論だけを言いにくるなんてさ
でも俺はまだ17の高校生で、
子供を養っていく金もない
それに比べてあの人は大人だし、
社長だし…
子供1人くらい余裕で養える。
そんなの分かってる。
あの人と結婚して子供を育てるのが1番いい選択だってことも分かってる。
でも好きなんだ、先生。
先生が俺との関係持つ前から、
ずっと先生が好きなんだよ
蓮「…先生、最後にするから抱かせてよ」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。