前の話
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突然ですが、私には好きな人が4人居ます。
それは『浦島坂田船』と言う歌い手さんです。
一人一人紹介していきましょうか。
1人目
うらたぬき
2人目
志麻
3人目
となりの坂田。 あほの坂田。
4人目
センラ
私はこの4人が好きです。
ライブに行ってみたいですが、私は行ってはならないんです。
父さんや母さんにいわれました。
『お前も兄ちゃんみたいに偉くなれよ!』
『あなたには期待してるからね?』
期待を裏切りたくないんです。
LIVEに言ってる暇あれば勉強しろ。そう言われたことが過去にあります。
私の兄は今どこにいるかも分かりません。生きているのかも分かりません。
兄は母と父に呆れ、どこかに消え去りもう8年です。今私は19です。ちょうど11年前です。
とある日に母と父に歌い手を推してグッズを買ってることがバレました。
その時買ってたグッズは全て全て捨てられました…でも私は推しのアクキーのみ守り抜きました。本当に悔しかったです。そして母と父から『お前には期待してるんだぞ?!こんなもの見てるなら勉強して賢くなれ!』と言われました。私は言い返しました。
『私の人生でしょ?好きにさせてよ!』と。そしたら母と父の怒りは頂点に達したのでしょう。私はベランダに出され外で課題をさせられました。
そこから私は生きる意味が分からないとばあちゃんに相談しました。『そうか…それならばあちゃんに任せてみぃね…』ばあちゃんは我が家ではいちばん強い存在でした。
そして翌朝、母から言われました。
『別に歌い手?とか見てもいいが、ライブ、グッズは買うな。そして行くな。勉強だけしとけ。』とスマホをもらいました。
本当に嬉しかったです。すぐにあの曲が聴きたい。となり、それを聴きながらばあちゃんの元に行きました。
その曲は「SAILNG!!!!!」でした。ばあちゃんの元にたどり着き、ばあちゃんに『ばあちゃんありがとう…本当にありがとう!』と伝えました。
そこから色々な歌い手を知りました。その度親にも怒られましたがちゃんと勉強も頑張り続けました。
私はそれから自由の身となり、大学に通いながらも歌い手を見続けた。 そしてある日の昼下がり突如チャイムがなった。ちょうどその時うらたさんが配信をしてた。
ガチャッ
突如言われた。私の名前。待って待って待ってなんで名前ってるの。怖い怖い怖い。うらたん助けてちょ★
白髪さんは何故か私を探してたらしい。この人…どっかで見たことあるような…ないような…?
そーいえば…私にもお兄ちゃんっていたんだっけ。
うらたさんの配信優先にした私。だいたいいきなり来て『僕があなたの兄です』とか言われても信じれないでしょ。( ˙-˙ )
ガチャッ
私はドアを閉め、鍵をした。
今言うが、私はグッズは買うがLIVEはいかない。なんだか…怖いんだ。昔のこともきっとある。
私はさっきのことを忘れようとした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。