センラside
いよいよパーティーが始まった。
志麻は…どこだろうか。
坂田が皆の前に出て手を叩いた。
坂田が後ろの扉を示した。
ガチャ…
そこから入ってくる渉と志麻。
2人とも、見事に着物を着こなしていた。
真っ白な肌に薄紅色の唇、長いまつ毛に艶のある髪…そして、大きな緑と紫の瞳。
『なんと美しい…』
『さすが浦田家のご子息だ。』
2人は坂田の元へ来ると、跪き、挨拶をした。
渉が志麻の手を引いてお客様に挨拶をしていく。
志麻が俺の顔をちらっと見たり、逸らしたりしている。
坂田の動きを目でおっていると、渉に話しかけて、渉が召使とともに部屋から出ていった。
再び坂田に視線が集まる。
料理が片付けられ、代わりに台と箱が用意された。
台に座った坂田が志麻を呼ぶ。
志麻が坂田の上に座ると、坂田が志麻の帯をほどいた。
着物をぬがし、下着のみにさせる。
先程ほどいた帯で志麻の手を縛った。
坂田が下から手を入れて志麻の穴に触れる。
志麻が体を捩らせて声をあげる。
坂田が箱を開けると、中から縄と、玩具が出てきた。
坂田が志麻の後ろに回り、志麻の体を縛っていく。
縛られる度に志麻の体がびくつく。
全身を縛り終えると、志麻の中に玩具が入れられる。
下着で見えないが、隙間から見える白い足をつたい、白い液が垂れてきている。
志麻が坂田に倒れ込んだ。
坂田は志麻を抱えると、お客を見送った。
屈託のない笑顔で笑う坂田に恐怖を覚えたと同時に、志麻の美しさ、儚さに再び息を飲んだのだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。