そう言ってさとみくんは、鞄から小さな袋を取りだした。
その袋の中には、苺の形をした青色のキーホルダーが入っていた。
さとみくんは、もうひとつの袋を鞄から取り出して、中身を僕にみせた。
それは、僕とお揃いのピンク色のいちごのキーホルダーだった。
そう言ってさとみくんは帰っていった。
やっぱさとみくんって凄いなぁ……
ちょっと笑うだけで人をドキドキさせちゃう
……いや、僕がおかしいだけかw
僕はさとみくんから貰ったキーホルダーを握りしめて、優しく微笑んだ
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あれからも、僕へのいじめは止まらない所か、どんどんエスカレートして行った。
パシリや暴力、物を壊されるようにもなった。
でも、さとみくんには何も言えなかった。
本当は頼りたい。助けて欲しい……でも、心配をかけたくない……
それは……
キーホルダー…
さとみくんと、お揃いの……
彼は、僕のキーホルダーを奪い取ると、そのままゴミ箱へ投げ捨てた。
大切な……大切な物なのに……
僕はゴミ箱に手を突っ込み、必死にキーホルダーを探す。
埃が手に着いて気持ち悪い……
それでも、僕は必死に手を動かしてキーホルダーを探した。
そう言って、彼は去っていった。
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すっごい変なところで切ってしまいすみません<(_ _)>
投稿頻度上げたいなぁ(´;ω;`)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!