第4話

第4話
404
2020/06/28 22:44
さとみ
さとみ
…ころん
ころん
ころん
ん?なーに?
さとみ
さとみ
なんかさ、お前最近元気なくね?
ころん
ころん
そう?僕はいつも元気だよ…w
さとみ
さとみ
そっか…なら良いんだけどさ
ころん
ころん
うん……
さとみ
さとみ
あの……なぁ
ころん
ころん
ん?
さとみ
さとみ
これ、誕生日プレゼント……



そう言ってさとみくんは、鞄から小さな袋を取りだした。

さとみ
さとみ
こんな事するの女子みたいでちょっとあれだけど…その……


その袋の中には、苺の形をした青色のキーホルダーが入っていた。

ころん
ころん
え…!ありがとう!めっちゃ嬉しい!
さとみ
さとみ
ほんとか?!あと、これ……!


さとみくんは、もうひとつの袋を鞄から取り出して、中身を僕にみせた。

それは、僕とお揃いのピンク色のいちごのキーホルダーだった。

さとみ
さとみ
……お揃い(ニコッ)
ころん
ころん
……えへへ///
さとみ
さとみ
…どうした?w
ころん
ころん
ごめんw嬉しくってw
…てかさ、なんで僕の誕生日知ってたの?
僕教えてたっけ?
さとみ
さとみ
…いや、クラスの男子に聞いただけ
ころん
ころん
えぇ?わざわざそんな事しなくても教えるのに…
さとみ
さとみ
…直接聞くのもなんかなw
ころん
ころん
……そっかw
さとみ
さとみ
じゃあ俺、こっちだから
ころん
ころん
うん、はいばい!


そう言ってさとみくんは帰っていった。


やっぱさとみくんって凄いなぁ……

ちょっと笑うだけで人をドキドキさせちゃう

……いや、僕がおかしいだけかw


ころん
ころん
……ギュッ


僕はさとみくんから貰ったキーホルダーを握りしめて、優しく微笑んだ



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あれからも、僕へのいじめは止まらない所か、どんどんエスカレートして行った。

パシリや暴力、物を壊されるようにもなった。

でも、さとみくんには何も言えなかった。

本当は頼りたい。助けて欲しい……でも、心配をかけたくない……

友達
友達
おい、聞いてんのか
ころん
ころん
……
友達
友達
…あ、なんだよこれ……


それは……

ころん
ころん
……それは!


キーホルダー…

さとみくんと、お揃いの……

友達
友達
へぇ〜w
お前こんな女子みたいの持ってんだぁw
ころん
ころん
……
友達
友達
……ポイ
ころん
ころん
あっ……!


彼は、僕のキーホルダーを奪い取ると、そのままゴミ箱へ投げ捨てた。


大切な……大切な物なのに……


僕はゴミ箱に手を突っ込み、必死にキーホルダーを探す。

友達
友達
うっわ、汚ねぇw
ころん
ころん
……ッ!


埃が手に着いて気持ち悪い……

それでも、僕は必死に手を動かしてキーホルダーを探した。

ころん
ころん
はぁ……はぁ……あった……
友達
友達
……気持ち悪っ


そう言って、彼は去っていった。






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すっごい変なところで切ってしまいすみません<(_ _)>


投稿頻度上げたいなぁ(´;ω;`)

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