またひどい目にあっちゃう………
今あの二人が居ない………
今しかない………
逃げなきゃ………
腕についてるものをのけなきゃ………
痛っ………
血が………
まぁいいや……
ふらつく足取りでうつむいて歩く
どこが出口だろう………
『「うわ……」』
やばい……
見つかった………
『おい…何でここに居るんだよ………』
『安静にって言ったよね?』
『お前点滴は?』
点滴………?
あぁさっきのけたやつか………
『まぁいい…………病室戻るぞ………』
病室に戻る
『おいまだ名前言ってなかったよな』
『俺はキムテヒョン』
『僕はキムソクジン』
『貴方の名前は?』
「チョン………チミン………」
キムテヒョン……………
キムソクジン……………
兄弟なの………………?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。