あたしは叫んだ。
そして、未だにブツブツ言っているデビルをキッと睨んだ。
我に返った時にはすでに遅し。
あたし、夢中でとんでもないこと言っちゃった…!
菜々子も日比谷先輩も驚いてる!
どうしよう!すぐに言い直さなきゃ…!
あたしは、どうにか発言を撤回しようと、口ごもると…
いわゆる、"壁ドン"をされていた。
…そう、あのデビルに……!
ちょっとした騒ぎに気付いた生徒(とくに女子)た
ちは……やばい。めっちゃ騒いでる…。
ち、ちかい…。
なのに、デビルがそんな不敵に笑うから…。
あたしの心臓ははちきれてしまうんじゃないかってくらい動いていた…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。