第18話

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2020/06/06 13:00



side S



夕飯を食べて、アニメ鑑賞タイム!
今日はアイドルアニメを1話から見直し!

…と、あなたちゃんは、食器の洗い流し中。



佐「あの、俺手伝おうか?」

『あ、だ、大事です。兄とゆっくりしててください』



んー…まだまだ壁は厚そう。



佐「じゃあさ、それ終わったらみんなでシュークリーム食べよ?」

『はい、あの、あとで持っていきますね』



シュークリームに微笑まれても…!
佐久間さんシュークリームに負けてる( ´ ᐞ ` )



_



ソファで祐太くんとアニメに見入る。

このシーンが!とか、この時の☆☆ちゃんが!とかそんな話をしながら。



コトンッ

お皿に置かれたシュークリームが、
テーブルに置かれた。



『あの…さっくん、飲みもの、コーヒーか紅茶かココア、何がいいですか』



え、今《さっくん》て!呼んでくれた!
名前呼ばれるだけでニヤけそうになっちゃうよ!



佐「あ、えっと、ココアで!」



佐久間さん、お茶もコーヒーも苦手なんだぞ☆
…って子どもっぽいかな。



しばらくすると、祐太くんの所にはブラックコーヒー、俺のところにはココアが置かれた。

マシュマロ乗ってる!めっちゃ可愛い!



あなたちゃんは祐太くんの隣に座って、マグカップを手にする。



一つ一つが本当に可愛い。

やっぱり好き。



_



シュークリームを食べながら、三人並んでアニメを見続けていると、



スゥ…スゥ…

小さな寝息が聞こえてきた。



祐太「あなた…?寝てるわ。佐久間先に風呂行ってきていいよ」



祐太くんにもたれて眠るあなたちゃん。
あー場所変わりたい!と思いつつ、先にお風呂に入らせてもらうことに。



_



俺と入れ替わりに祐太くんがお風呂へ。



ソファに寝かされたあなたちゃんは、まるで眠り姫のよう。



起こさないように近くに座り、そっと髪を撫でた。



俺の事、好きになってくれないかな。



指で白くて綺麗な頬をなぞり、ピンク色の可愛い唇にそっと触れた。

女の子にこんなにドキドキするなんて、
初めてかもしれない。



『ん…』



やばい、起こした?!
え、触っちゃったよ、やばいやばい。



『スゥ…スゥ…』



あ、また寝ちゃった。よかったよかった。



チラチラと横目であなたちゃんを見ながら、
俺はまたアニメに視線を戻した。



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