第32話

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2020/06/20 13:00



side S



メンバーとのご飯会の時のこと。

珍しく、あなたちゃんからLINE。



霜月 (なまえ)
霜月 あなた
さっくん、今お仕事?



こんな事聞いてくるなんて、珍しい。

何かあったのかと、返事をするけど、
《なんでもない》で済まされてしまった。



_



でも、何か引っかかるところがあって、
近くにいた阿部ちゃんに相談してみる。



佐「ねぇ、阿部ちゃん。いつも自分からLINEしない子がしてきたら、何かあるよね?」

阿「彼女さん?なんて?」

佐「今仕事?って」



すると阿部ちゃんは、笑顔で教えてくれた。



阿「それは、会いたいって事じゃない?」



_



佐「会いたいかぁ!」



あなたちゃんは、自分から気持ちを言ってくれる人じゃないから、阿部ちゃんの解読に、佐久間さんテンション上がりまくり!

けど!今は月イチのメンバーとのご飯会…。



深「佐久間、そわそわしてない?」

翔「アニメの時間?笑」

佐「違うって!」



彼女からLINEが来たから帰りたいなんて、
…せっかく全員でのご飯の時にはなぁ…。



阿「彼女さんからLINE来てるんだって」

佐「ちょ、阿部ちゃん!」

目「それは、行ってあげなきゃダメっすね」



そんな心配も必要なかったみたい。

早く行ってこいよと、みんなが背中を押してくれる。



康「今度連れてきてくださいねー!」

ラ「僕も佐久間くんの彼女あいたーい!」



_




サクマ
サクマ
今から会いに行っていい?
霜月 (なまえ)
霜月 あなた
ご飯中じゃないの?
サクマ
サクマ
会いたくなったから、行くね?
霜月 (なまえ)
霜月 あなた
メンバーさんに申し訳ないから、
霜月 (なまえ)
霜月 あなた
大丈夫だよ?



ほら、こうやって、
素直になってくれないんだから…。



俺はタクシーを捕まえて、
あなたちゃんの元に急いだ。

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