side S
メンバーとのご飯会の時のこと。
珍しく、あなたちゃんからLINE。
こんな事聞いてくるなんて、珍しい。
何かあったのかと、返事をするけど、
《なんでもない》で済まされてしまった。
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でも、何か引っかかるところがあって、
近くにいた阿部ちゃんに相談してみる。
佐「ねぇ、阿部ちゃん。いつも自分からLINEしない子がしてきたら、何かあるよね?」
阿「彼女さん?なんて?」
佐「今仕事?って」
すると阿部ちゃんは、笑顔で教えてくれた。
阿「それは、会いたいって事じゃない?」
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佐「会いたいかぁ!」
あなたちゃんは、自分から気持ちを言ってくれる人じゃないから、阿部ちゃんの解読に、佐久間さんテンション上がりまくり!
けど!今は月イチのメンバーとのご飯会…。
深「佐久間、そわそわしてない?」
翔「アニメの時間?笑」
佐「違うって!」
彼女からLINEが来たから帰りたいなんて、
…せっかく全員でのご飯の時にはなぁ…。
阿「彼女さんからLINE来てるんだって」
佐「ちょ、阿部ちゃん!」
目「それは、行ってあげなきゃダメっすね」
そんな心配も必要なかったみたい。
早く行ってこいよと、みんなが背中を押してくれる。
康「今度連れてきてくださいねー!」
ラ「僕も佐久間くんの彼女あいたーい!」
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ほら、こうやって、
素直になってくれないんだから…。
俺はタクシーを捕まえて、
あなたちゃんの元に急いだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!