第8話

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2020/05/27 12:00



仕事が遅くなった日は、馴染みのお店でご飯を食べて帰る。

もちろん、早く帰れる日は自分で作るけど。



『ユミちゃーん、ごはーーん(´・ω・`)』

ユミ「はいはい、待ってなさい?」



小さい頃から家族でお世話になっている、ごはん屋さん。ここを1人で切り盛りするユミちゃんこと由美子さんは、第二の母のような存在。



今日はお魚の定食!

いつも栄養バランスの整った食事が提供される。



兄「ユミちゃーん、ごはんーー」

ユミ「あんた達兄妹は毎回一緒だね」

兄「あ、今日2つねー?」

?「おじゃましまーす」



私のリラックス食事タイムに現れたのは、あの金髪…。



佐「あ!この間公園で会いましたね!」



あ、覚えてたんだ。



佐「そうだ!俺佐久間大介って言います!」



ニコニコ笑顔で、なんだか子犬みたいに感じる。



『あ、えっと…霜月あなたです…』

兄「こいつ人見知りだから、ごめんな」笑

佐「そうなんすね!」ニコニコ



_



1人静かにご飯を食べながら、隣の席ではアニメトークに花を咲かせる兄と佐久間さん。

…と、何故かこっちに佐久間さんの視線が向いた。



佐「あなたさんは、何かアニメとか見ます?」

『え、と、み、見ないです』

兄「全然興味持たないよなー」

佐「じゃあ、好きな音楽とかは?!」

『え…あんまり…ミュージカル音楽が多いかと…』



この人めっちゃグイグイ来る…後輩タイプだけど、なんか、ちょっとまだ距離感掴めない。



『あ、あの、先帰るね』

佐「えー?行っちゃうんですかー?」

『ゆ、ユミちゃん、お金ここ置いてく!』

ユミ「はいはーい、気を付けて帰りなねー?」



あんまり男の人と話すのも少ないから、人見知りな上にド緊張して、心臓がバクバクだった。



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