第19話

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2020/06/07 13:00



sideあなた



最近ユミちゃんのお店に行くと、佐久間さんが居るか、あとから来るかってことが増えて、



落ち着けない。



でも遅い時間に家帰ってご飯作って…ってよりも、格安な上に栄養バランスの取れたご飯が食べられるなら…と思うと、ユミちゃんに頼るしかない。





しかし、しかしだよ、





「あなたちゃん、これ好きー?」



「これ可愛くない?!」



「あなたちゃん、かわいいー!」



「やっぱ好きだわー!」





佐久間さんのテンションの高さ…。

「好き」とたくさん言われても、どう答えて良いものか分からずに、いつも戸惑ってしまう。「はいはい」と受け流して良いものなのか、でもそれは申し訳ない気もする。

ニコニコしている佐久間さんの表情を見ていると、何も言えなくなってしまう。



_



わたしもいい大人なんだから、この人がどんな立場で、どんな制限があるのかだって、ちゃんと理解しているつもり。



佐「あなたちゃん悩み事ー?」

『なんでもないですよ、』



わたしは貴方の隣に並ぶべき人じゃない。



佐「そっけなーい」

『大丈夫ですから、』



でも…心は…?



佐「俺あなたちゃんのこと、ちゃんと知りたいのに!」



そう言われて、ドキドキするし、
本当はもっともっと隣にいたいと思うし、
もっと素直になりたい。


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