第12話

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2020/05/31 12:00



side S



最近、祐太くんに連れて行ってもらったごはん屋さんが美味しくて、だいぶ通っている佐久間さんでーす!

今日は、あなたちゃんがいたので!ちゃっかり目の前に座っちゃいましたよ☆



あなたさん、人見知りすぎて本当に目が合わない!かなぴーまん(´•ω•̥`)

だけど、諦めないのが佐久間さんなんですよ!



佐「そういえば、あなたさんっておいくつですか?!」

『えっと、に…28です』
(※現実よりちょっと先のお話なのでちょっと年齢も上げてます)

佐「ってことは、92年?」

『はい』

佐「同い年なんだー!じゃあタメ口でいいね!」

『あ、はい』



共通点あったー!よかったよかった!



『あ、あの、明日も仕事なので…すいません、お先に失礼しますっ、』

佐「あ、送ってくよ!」

『だ、大丈夫です、通い慣れてるし…』



女の子を1人で帰す訳にもいかないよねー。



ユミ「せっかくだから送ってもらえばいいじゃない」

『で、でも御迷惑掛けるし…』

佐「そんな事ないから!」

ユミ「ほら、デザート出してあげるから、食べて待ってなさい」



ユミさんも助け舟出してくれて、あなたちゃんを送っていくことになりました!



_



ユミさんのお店を出て、二人で霜月家へ向かう。



『あの…佐久間さんは、ジャニーズなんですよね?』

佐「うん、そうー!」

『そんな人が、こんな風に歩いてていいんですか』

佐「全然?へーきへーき!」



俺の数歩後ろを歩くあなたちゃん。
ほんとは隣に並びたいし、手だって繋ぎたい。

でもさー、そんなに警戒されたら、何も出来ないよね!

タメ口で!って言ったのに、敬語だし…。



佐「そうだ!あなたちゃん!」

『はい?』

佐「敬語禁止ね!同い年だし!」

『えっと…え、』

佐「あと、佐久間さんって呼ぶのもダメ!」



強引かもしれないけど、もっと距離を縮めて行きたいんだよ。



『じゃあ、なんて呼べば…』

佐「んー…さっくんとか、大介とか、大ちゃんとか?」

『じゃあ…さっくん…で』



あだ名で呼ばれて、ちょっと胸がときめいた。

俯きながら、そう呼んだ君がとっても愛おしくて、ぎゅっと抱きしめたかった。



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