side S
最近、祐太くんに連れて行ってもらったごはん屋さんが美味しくて、だいぶ通っている佐久間さんでーす!
今日は、あなたちゃんがいたので!ちゃっかり目の前に座っちゃいましたよ☆
あなたさん、人見知りすぎて本当に目が合わない!かなぴーまん(´•ω•̥`)
だけど、諦めないのが佐久間さんなんですよ!
佐「そういえば、あなたさんっておいくつですか?!」
『えっと、に…28です』
(※現実よりちょっと先のお話なのでちょっと年齢も上げてます)
佐「ってことは、92年?」
『はい』
佐「同い年なんだー!じゃあタメ口でいいね!」
『あ、はい』
共通点あったー!よかったよかった!
『あ、あの、明日も仕事なので…すいません、お先に失礼しますっ、』
佐「あ、送ってくよ!」
『だ、大丈夫です、通い慣れてるし…』
女の子を1人で帰す訳にもいかないよねー。
ユミ「せっかくだから送ってもらえばいいじゃない」
『で、でも御迷惑掛けるし…』
佐「そんな事ないから!」
ユミ「ほら、デザート出してあげるから、食べて待ってなさい」
ユミさんも助け舟出してくれて、あなたちゃんを送っていくことになりました!
_
ユミさんのお店を出て、二人で霜月家へ向かう。
『あの…佐久間さんは、ジャニーズなんですよね?』
佐「うん、そうー!」
『そんな人が、こんな風に歩いてていいんですか』
佐「全然?へーきへーき!」
俺の数歩後ろを歩くあなたちゃん。
ほんとは隣に並びたいし、手だって繋ぎたい。
でもさー、そんなに警戒されたら、何も出来ないよね!
タメ口で!って言ったのに、敬語だし…。
佐「そうだ!あなたちゃん!」
『はい?』
佐「敬語禁止ね!同い年だし!」
『えっと…え、』
佐「あと、佐久間さんって呼ぶのもダメ!」
強引かもしれないけど、もっと距離を縮めて行きたいんだよ。
『じゃあ、なんて呼べば…』
佐「んー…さっくんとか、大介とか、大ちゃんとか?」
『じゃあ…さっくん…で』
あだ名で呼ばれて、ちょっと胸がときめいた。
俯きながら、そう呼んだ君がとっても愛おしくて、ぎゅっと抱きしめたかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。