第126話

122話
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2019/05/27 12:59



🐭「はぁ………」


俺はため息をつくと、ポケットから普段はあまり吸わない たばこ を取り出した。


カチッとライターをつけた時



🐻「うわッ………」



🐭「…………びっくりした」



🐻「たばこ臭ッ!!」



🐭「………」




🐻「たばこ臭い男は嫌われますよ」




そう言うと、女は小さい鞄から 電子タバコ を取り出した。




🐭「お前も吸ってんじゃねぇか」



🐻「これは無臭なんでカウントしません」



🐭「なんだそれ」



そういえば、この女は かん するぎ と言ったか



🐻「あの、ひとつお聞きしてもよろしいでしょうか?」



🐭「んだよ」



🐻「私、偶然聞いちゃったんです」



🐻「あの話、本当ですか?」























🐻「あなた………」



懐かしそうな声調で名前を口にした




🐻「あなたを、AWAKEの方に雇わせるって……」




🐭「!!」




どうやら、1番聞かれたくなかったことを聞かれていたみたいだ。




🐻「もしそうなら……」





















🐻「それだけはやめてください。」



🐻「………」



🐻「やっと……」




🐻「やっと会えたのに……」








こいつ……



この女はなんでそんなに



悲しそうな顔をする。



🐭「とにかく、決まったわけじゃない……としか言えない」


🐻「……そうですか」


🐭「それにしても……」
















🐭「お前はなぜそんなに あなた に執着する?」






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