ぐくは私に会社をぐるっと1周まわって紹介した。
説明もすごく分かりやすくて、ぐくって結構やるじゃんとか思った((
🐰「ざっとこんなところだけど、何か分からなかった所はある?」
『いや、ないかな!!』
🐰「そっか、それじゃあ俺はこれからちょっと行かないといけない場所があるからここで終わりなんだけど」
🐰「また新たに分からないところが出来たら周りの人とかに上手く聞いてやって」
『うん』
そう言うと、ぐくは急ぎ足で入口の方まで走って行った。
そんな ぐくの背中を眺めていると
〔あッ!!あなたちゃーん!!〕
ダッシュでこちらへ向かってくるのは 悠太さん。
『あ、裕太さん』
〔社長があなたちゃんに話があるらしいから時間ある時寄ってけって言ってたよー〕
『あ、うん、ありがとう』
〔うん!!あッ、なぁなぁ〕
『?』
〔こんなこと聞くのもあれやけどさぁ、〕
〔あなたちゃんとじょんぐがってどんな関係なの?!〕
そう言って目をキラキラさせながら聞いてくる裕太さん。
きっと悪気はないんだろう。
『………ただの知り合いってところ』
私はそう応えると
〔ちぇ、なんだ!!てっきり好き同士だと思ってた!!〕
そう言ってまた笑う。
『あ、あはは……』
昔の私たちであればあながち間違ってはいない事なのだろうか
いや、昔も今も
愛なんてないや ____ .
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!