第160話

156話
13,134
2019/06/05 10:37


” 裕太 ”



こいつと仲良くなったのに特に理由はいらないと思ってる



ただ、何となく



その、何となく で友達になった 裕太 はやっぱり俺とぴったりの性格だった



俺は 無口 、あっちは お喋りさん 。



正反対だから合う部分があると思うんだ



とりあえず、今日もこうして 裕太 が部屋に入ってくるなり



今日は○○なことがあった!!や、今日の○○さんは〜〜だった……とか



色々と俺の前でトークショーを繰り広げてくれるみたいだ



俺はそんな 裕太 を微笑みながら見ていると



いきなり俺の目線に気づいた 裕太 は一瞬びっくりした顔をしてこう言った。



〔なんや、じょんぐが、そんなに俺の顔が羨ましいのか?〕



………違う



🐰「笑」



でも、そんな所も 裕太 の良い部分であると俺は思う



〔なぁなぁ、いつもならあと2杯は飲むのに………ほんとにどうした?!〕



🐰「あぁ、それがさっき飲んだばっかで笑」



〔えぇ!!まじでぇ?!てか、じょんぐが が 1人で酒飲んでる所とか笑〕



〔想像しただけで笑える笑〕



🐰「あの、俺一人で飲んだなんて一言も言ってないんだけど」



〔え?誰かと飲んだってわけ?〕



🐰「まぁ…」



〔えぇ!!誰や?!名前教えろや!!女か?!男か?!〕



🐰「笑」



🐰「男だよ笑」



〔へぇ……〕



〔んで、名前は?!〕



🐰「聞きたがり屋かよ笑」



確か名前は……



🐰「じみんさん」



僕がその人の名前を口ずさむと



〔………お前それ、まじで言っとる?〕



🐰「……うん?」



〔じみんって……〕



〔いいや、もしその じみん が〕



〔ぱくじみんなら……〕



〔あの会社の人たちも………〕



そう言って まるで面倒事を見ているような顔をした



🐰「……その人が」



〔え?〕



🐰「その人がもし、その ぱくじみん なら……裕太は何かあるの?」



〔…………〕



〔僕じゃないけれど、とりあえずあるの!!笑〕



こんどは打って変わって笑顔になる 裕太



〔はい!!この話はおわーり!!〕



〔俺、これから じん社長 の所行かなくちゃ!!んじゃな、じょんぐが!!〕




そう言って出ていってしまった 裕太



そういえばこいつ………



1度社内で聞いたことがあった



〘 中本悠太って子……… 〙



中本悠太 __ .



そいつは、もうひとつ別のあだ名があるみたいで



表情の天才








__________




コンコンッ



〔失礼します、社長〕



🐹「ん、入って」



〔はい、あの……〕



〔先程の件ですが……〕



🐹「それについては僕の中ではもう答えは出てるよ」



〔ッ……〕



🐹「裕太、お前がきっと1番僕を分かっている。そうだろ?」



〔………はい〕



〔でも僕……〕

























〔 女性にだけは手を染めたくなかった 〕






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