🐰「なぁ、今日どこも泊まるところないんでしょ?」
『うん、まぁね笑』
🐰「俺ん家はだめ?」
『……迷惑かけるし』
🐰「別に」
『きっと私といるとめんどくさいと思うよ』
🐰「はぁ……あなた」
🐰「あなたはいつからそんなマイナス思考になったわけ?」
『……え』
🐰「僕の知ってるあなたは〜……」
🐰「頑固で、強がりで、とりあえず女みたいではないけれど、優しさと元気を掛け持った僕の唯一認めた女だよ?笑」
『!!』
🐰「だから、そんな悲しい女に成り下がらないでよ笑」
そう言って、不器用だけど私を慰めてくれた ぐく。
『ごめん………』
🐰「どうせなら ありがとう が聞きたかった笑」
『ありがとう……』
🐰「ん、じゃあ行こっか?笑」
『え、どこに……』
🐰「俺ん家」
そう言われた私は言われるがままに ぐくの家へと招かれた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。