🐭「………は?」
🐹「だめか……?」
🐭「な、なんで寄りによって あなた なんだよ」
🐹「それはッ……」
🐭「却下。」
🐹「お、俺ら親友じゃないか!!」
🐭「あ?親友の意味はそんなんじゃねぇだろ」
🐹「僕の方がちょっと年上(ボソッ)」
🐭「…………」
🐭「とりあえず それだけは却下」
🐹「…………」
🐹「ほかの人の時に……」
🐭「あ?」
🐹「他の人を雇わせるために相談した時、ゆんぎはこんな頑固にならなかったじゃないか」
🐹「ゆんぎ、もしかして……」
🐹「あの女が好きなのか?」
🐭「だったら……」
🐹「……」
🐭「だったら何が悪い。」
_________
俺はずっと考えていた。
きむ いぇりむ
僕がずっと愛していた人
いや、愛しすぎていた人
僕の過去の人
🍇「てひょん……さん……」
🦁「!!」
🦁「あ、なんですか……」
🍇「この書類、ゆんぎさんに……」
🦁「あぁ、はい」
調子が狂う
僕が最初に愛したのは
きむ いぇりむ
今、愛しているのは
あなた
ちゃんと分けるんだ、僕
そう思い改め ゆんぎさんのいる会議室へと足を運ぶと
「 もしかして ゆんぎ…… 」
「 あの女の事が好きなのか? 」
思わず手が止まった。
しばらく経つと
「 だったら…… 」
「 だったら何が悪い 」
これって……
🐥「あらまッ」
🦁「!!」
🐥「もしかして〜、今の話、聞いてた?笑」
どうしよう、震えが止まらない
🐥「あははッ笑」
🐥「そんなに驚かないでよね笑」
🐥「君の予想はきっと、当たってるよ笑」
そう僕の目の前で毒を吐く じみんさん
そう、僕の頭をよぎったのは
あの時 の ゆんぎさんが あなた の事を見る目立ったから
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!