そのあと、見事に ゆんぎさん はラーメンを平らげた
そして、満足したように眠ってしまった
『え、』
どうしよう、ゆんぎさんの自室はどこだろう
とりあえず起こさないと
『ゆ、ゆんぎさん……?』
そう言って肩をとんとんとしてみても
うんともすんとも言わない ゆんぎさん
本当にこの人はスイッチがピッと入ったらそのまま寝たきりになってしまうようだ
まるでアンドロイドのようだ
『ゆんぎさん……』
そう言って頭をすっと触れてみる
🐭「ん……」
ゆんぎさんは未だに床で ごろごろ としながれ寝ている
もはやこの人に 寝相 や 寝る場所なんて言葉はどこを探しても無いのだろう((
しばらくそんな ゆんぎさん を見つめていると
急に むくっと起き上がり私の顔を 目をしょぼしょぼさせながら見つめる
『ゆ、ゆんぎさん……?』
『やっと起きましたk……』
バサッ
『!!』
今、私の身に何が起きているのだろう
何故か今、私の目に映るのは ゆんぎさんの目 と 天井
あぁ、なんだ
押し倒されてるみたいだ
🐭「なぁ……」
🐭「お前がいつも鈍感なの見てると」
🐭「 イライラすんだよ 」
そういうと、どんどん距離が狭まっていく
『ちょ、ちょっと待ってください……!!』
必死に肩を押そうとしていると
🐭「…………」
『ひゃっ!!』
ゆんぎさんはまた スイッチがいきなり切られたマシーンのように 私の上に馬乗りになり寝てしまった
『…………』
こんなの、こんなのきっと気のせいだろう
ゆんぎさんの香りが
彼に重なった気がしたのは
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。