『え……』
🦁「無理にとは言わない。けれど、あなたちゃんが苦しんでる時、支えられる存在になりたいんだ」
私にそう真剣な目で言ってくる てひょん君。
『で、でもそれじゃあ 彼と私がやってることは一緒になっちゃうもの。』
私はそう無気力に返す。
すると てひょん君は続けて言う。
🦁「僕がそうしたいだけだから、これじゃダメ?」
『………』
🦁「誰も僕を必要としない。だから、君だけには……」
🦁「必要な存在としてい続けたい。」
そう言って私の手を掴んだてひょん君が
🦁「僕の事は心配しないで。」
🦁「僕はむしろ、こうしていたいから」
そういった。
私は返事をするように
てひょん君に握られた手を静かに握り返した。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!