第203話

198話
11,061
2019/06/27 13:26



私が手を離すと、



🐥「ふっ笑 所詮、その程度かよ笑」



そう言って手を振り払った。



『ッ………』



私は悔しくて下唇を噛み締めた。



何が悔しいのかって言ったらうまく説明出来ないけれど



私は思い切り走って じみんさん の手をもう一度掴もうとする。



すると、気づかれたのかすぐに振り返られて




🐥「しつけぇんだよ!!」




って、人を恨んだような目で見てくる。




まるであの純粋な目の面影なんて全くないようなその目は私の気持ちを圧迫した。








でも、私は諦めなかった。



今度こそは、今度こそは!!



そう思い、気持ちのままに じみんさん の腕を掴んだ。



『!!』



もっとびっくりしたのは、その後すぐの事だった。



『じ、じみ……………さん…………』




🐥「……………」





















🐥「はは笑、だから 見られたくなかったのに 」



そう言って笑う じみんさん の腕には



たくさんの切り傷のようなものがたくさんあったんだ。







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