『えぇ!!An Odeですか……?』
🐹「あぁ、ちょっとこの資料をAn Odeの方に渡したいんだけど今は年末だからね他に送る資料もあってfaxで送るのも時間かかるから近くに本店があるし届ける方がいいかなって……」
AnOde……それは高級宝石ブランド店の1つである。
そこで扱っている宝石はどれもカラットの高いものでとても高価である。
海外からの人気もすごく、セレブが宝石を買いに来るのだとか
そんな店に私がこれから資料を送り届けなければならないようだ。
『わ、私でいいんですか……?』
🐹「あぁ、ある意味君にしかお願いできない事だからね。」
『え?』
🐹「あ、いや、こちらの話だ。」
『??そうですか……』
🐹「それじゃあお願いね。」
『はい、分かりました……』
そう言って私は社長室を出る。
すると
🐥「社長室に呼ばれるなんて……なんかした訳?笑」
と、ケラケラと笑っている じみん がいた。
『はぁ……あんた毎回出てくるタイミングが良いのよね……』
と私が言うと
🐥「?その資料は?」
そう言って私の持っている資料を指さす。
『あぁ、これ?これはAn Odeに届ける資料……』
🐥「あ、あのAn Ode?!」
『う、うん……どういう風の吹き回しか分からないけれどそうみたい……』
🐥「確かあの店って……」
なんて眉にしわをよせて複雑そうな顔をして私の持っている資料を見つめる じみん。
『??じみん?』
🐥「あ、うん…まぁ、頑張れ」
『あ、え??』
🐥「じゃあな!!これから会議あっから行く!!」
そう言って私に手短にバイバイと手を振るじみん。
最後の言葉がよく分からないけれど、とりあえず行こう。
_______
会社からしばらく歩いていると見えてきた豪華な内装の店。
普段から薄暗いような店だが、その中にある宝石が部屋を照らしてミステリアスな感じが漂う。
私がドアに力を入れて開くとチリンチリンと音がなる。
??「あぁ、もう来ちゃいましたか……」
そう言って奥の方から出てきた顔の整った男性。
❄️「ようこそ、An Odeへ……」
next.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。